クラビウス基地へ_2001年宇宙の旅

2014年8月に「2001年宇宙の旅」の1,386ページオールカラーのメイキング本が発売されるそうです。

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通常版「コレクターズエディション」が750ドルで限定1,000部。アーティストのBrian Sandersによる絵画がセットになったAとBの2パターンの「アートエディション」が1,500ドルで、それぞれ限定250部ずつ。

欲しいけど手が届きません。

The Making of Stanley Kubrick’s ‘2oo1: A Space Odyssey’


アリエス1B月シャトル

出版元のTASCHEN社のサンプル画像ではアリエス1B型月シャトルについての画像を見ることができます。

このアリエス1B型月シャトルが登場する『クラビウス基地へ』のチャプターは、女性のキャビンクルーによるギャレー内作業やトイレの使用方法を読むシーンなど、この映画の中で唯一、生活感を感じさせます。

キャビンクルーが壁を歩いて上下方向を転換をするカットや「間違っている例」として有名なフロイド博士が宇宙食として飲んでいるジュースが、無重力にもかかわらず口を離した瞬間、ストローの中で下降するというカットもこのチャプターにあります。

地上ならコップに入れて飲むところだが、重さのない船内では水をコップに注ぐこと自体が大変だ。コップに入れたとしても、水でぬれやすいガラスのコップなら、水はガラスの壁をぬらしながら、コップの外にはい出してくる。

また、船内では、水は空中に出ると、すぐ水球になる。細い管から静かに出せば、比較的大きい水球となって空中に浮かんでいる。ところが、細い管から勢いよく噴き出すと、たくさんの小さい水球となって空中に飛び散る。こうなったら大変だ。船内の装置に水が入り込み、故障の原因になるからだ。

このような理由で、宇宙船内では、水はすべて容器にとじこめてある。飲むときも、ストローを使う。ジュースやコーヒーも、粉末が容器に入れてあり、水や湯を加えて飲むのである。

JAXA 宇宙船内で水を飲むときは、どうやって飲むのだろうか?

ストローの中で下降するかどうかは ISS が飛行している現在では簡単に分かりそうなのに、その情報が見当たりません。無重力状態で粘性があるので動かないような気もしますが。

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右側の女性のアタッシュケースには電話、キーボード、カメラ、ディスプレーが詰め込まれています。現在ではこれらが iPhone にすべて収まっているわけで、遡ること 1991年にはラップトップの PowerBook が登場しており、この分野はキューブリックの予想より10年以上前に実現していることになります。


The Academy Museum of Motion Pictures

2015年 3月28日、2017年に開設予定の映画アカデミーミュージアムが、『2001年宇宙の旅』の撮影に使われたアリエス1B型月シャトルをオークションにより購入しました。

模型の大きさは、高さ約81センチ、幅約68センチ、奥行き約71センチ、直径約2メートル39センチ。

キューブリック監督は『2001年宇宙の旅』撮影後、その制作コンセプトゆえに撮影使用後もデザインを流用される可能性があることを恐れて、すべてのセットや小道具を破壊してしまったのです。

しかし、このシャトルの模型だけは、ある教師が学校で技術を教えるために、電気機器の部分だけを取り除くことを条件に譲渡されていました。米「デッドライン」紙によると「コンディションは驚くほどいい」そうです。

WOWOW TIMES

映画アカデミーミュージアム、開館したら一度は訪れてみたいものです。

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ACADEMY MUSEUM


本日の一曲


A Tribute to Amethystium [HD 1080p]

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