HAL 9000 のイコン

ついに新型「 “誤植ではない”18コアCPU搭載一体型」iMac Proがやってきました。


Introducing iMac Pro — Apple

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新型 iMac Pro は27インチ Retina(レティナ) 5Kディスプレイを搭載した、最大18コアXeonプロセッサも搭載可能なインタフェースも充実した全部入り史上最強の iMac。

全部入りならばと期待した、 iPhone 7 に採用されていた A10 Fusion が搭載(つまり iPhone 内蔵)され、音声アシスタントや機械学習処理、暗号化などに生かされる可能性やログイン認証用の Apple Watch のオマケはなさそうです。

このあたりは来年の「MacPro」に期待しましょう。

I am root

最近のパスワードなしで管理者アカウントを有効化できてしまう「I’m not a robot」ならぬ「I am root」問題や、働きやすい職場ランキングの84位へ大幅な転落など、ジョブズの没後の Apple社の変容問題が徐々に表面化しつつあります。

エポックメーキングな製品を生み出せなくなって久しく、iPhone 関連のちまちました話題ばかりで溢れる Apple 関連情報のなかで、いまだに公表されていない新型 iMac Pro 発売開始のアナウンスは久しぶりにワクワク感があります。

高価すぎて(最小構成で55万8800円、最大構成になるとなんと148万円超!!)手に入れるのは難しいとは思うのですが、一度は使ってみたい憧れの機種です。

閑話休題

(平成14年度の文化庁「国語に関する世論調査」ではこの言葉の正答率は30%を切っているようです。)

先日、LaCie というメーカーの 2big Dock の製品写真を眺めていたときに思ったこと。


HAL 9000 のインターフェース

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2001: A Space Odyssey(1968年)撮影現場。どうやらHAL 9000も打ち合わせに参加しているようです。

『2001年宇宙の旅』に登場したAIの HAL 9000 の行動について、人々は興味と恐怖が入り混ざった気持ちをずっと抱き続け、実際にAIの時代に入り技術的特異点(2045年問題)が近づくなか、再び考えさせられる機会が増えています。

その象徴としての HAL 9000 の人間とのインターフェースであるレンズとスピーカーフォン。

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とくにまるで新しい生き物の目のような真っ赤なレンズは印象的で、時代を経てもイコンとして継承され、AI時代の畏怖のシンボルとなっているようです。

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そして、過去にときどき無意識にその姿を見かけることがありました。


Power Macintosh 4400(7220)

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1994年から約3年間、Apple がそのOSを他社にライセンス供与した Mac OS互換機の時代がありました。(このとき「System」と呼ばれていた OS の名称が「Mac OS」と変更されています。

この互換機路線は結局、1997年にスティーブ・ジョブズがアップルに復帰すると同時に撤回されました。

そんな特異な時期に「Tanzania(タンザニア)」と呼ばれるロジックボードを搭載したアップル純正互換機として開発されたのが「Power Macintosh 4400」。1996年11月に欧州市場のみで発売され、売れ行きが良かったのでしょうか翌1997年には米国や日本でも販売が始まりました。

これまでの Macintosh とは違い、筐体の材質がプラスチックから金属に変わり、フロッピーディスクドライブの位置が右から左に移動しました。Macファンには、このPCっぽいデザインが嫌われたのですが、ゆるやかにカーブを描いたフロントパネルなど、フロッグデザイン好きとしてはこれはこれで良いデザインだったと思います。

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Apple IIc_frog design

(この頃はすでにフロッピーディスクドライブを使用することも少なく、CDメディアが全盛でしたので右利きの自分としては合理的なデザイン。電源スイッチのOFFもすぐに電流を遮断するのではなく、ワンクッション入っていますので、昔のように間違えて押してもそんなに問題は起きません。電源ランプが前面で光っているのが素敵でした。当時なぜそんなに嫌われたのでしょう。)

電源ボタン

Power Macintosh 4400 のうち、特にお気に入りだったのが電源ボタン。

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ここにも「HAL 9000 のイコン」を感じていました。


LaCie 2big Dock


LaCie 2big Dock Thunderbolt 3

フランスの周辺機器メーカーLaCieの製品、最大20TBのストレージとCF/SDカードスロット、DisplayPort、USB 3.1(Type-C)ポートなどを搭載したThunderbolt 3対応Dock「2big Dock Thunderbolt 3」の写真を眺めていて気づいた事があります。
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お分かりですね、ここにも「HAL 9000 のイコン」があります。

LaCie

1987年にアメリカ、オレゴン州で創業した「LaCie」と1989年にフランス、パリで創業した「électronique d2」が合併したフランスを中心としたHDDメーカー。

両社とも創業初期には、外部デバイスをコンピュータに接続するための SCSI インタフェース規格に基づいたビジネスが主でした。SCSI は Apple Computer の主な周辺インタフェース規格として採用され、LaCie と d2 の両方の市場は Macintosh プラットフォームと密接に関連していました。

 

このため特に Macユーザーの間での認知度が高く、ポルシェデザインと提携するなどデザイン性の高い製品が特徴で、数多くのインダストリアルデザイン賞を受賞、2007年にはパリのポンピドゥー・センターが LaCie のデザイナー Neil Poulton の永続コレクションのために製品購入しています。

LaCie_Wikipedia

この LaCie、現在は Seagate Technology の傘下となっているのですが、 Seagate Technology といえば HDD (ハードディスク)で長年お馴染のメーカー。

HDDについて

LaCie が創業した1986年頃には、76社ものHDDメーカーが存在しましたが、年々廃業や統合によって減っていき、7年後の1993年には36社となり、現在では Seagate、Western Digital、TOSHIBA の3社だけとなっています。

とはいえこのまま完全にHDDがなくなってしまうわけではなさそうで、ストレージのニアライン(オンラインとオフラインの中間)やサーバなどのエンタープライズ向けにSSDとの棲み分けが進んでいるようです。

「クラウド」といってもデータは雲の中などでなく、現実にはデータセンターにあるHDDに記録されているわけなのですが、周辺機器がSSD化されつつある一般消費者の目には触れることが少なくなってきていますので、「なくなってしまった」ように感じるかもしれません。

その TOSHIBA は今年12月、世界初となる記憶容量14TBを達成したヘリウムを充填した業務用3.5インチHDDのサンプル出荷を開始しました。

G-Technology

さて、もう一方のHDDメーカーである Western Digital にはアップルストアでもおなじみの「G-Technology」というブランドがあります。こちらもクリエイター向けの高品質なプロフェッショナルドライブがウリ。

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「G」マークが特徴の G-Technology の製品は Apple がお気に入りのようです。

細かいハードウエア技術のことはよく分かりませんが、デザイン的にはヨーロッパのセンスを感じさせるデザインの LaCie のほうが好み。(G-Technology は Apple Beats のヘッドホンと同様になんだかコリア風。)

こちらにも気になる点が。

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そう、「G」マークを取り巻くデザイン。

少し凹んだなかに立体的なエンブレム。ここにも「HALのイコン」を見ることができなくもありません。(「幽霊の正体見たり枯れ尾花」的ではありますが。)


スマートスピーカー

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Introducing HomePod — Apple

今年のWWDCで発表された Apple のスマートスピーカー HomePod の画像は、公式サイト上にすでに公開されているのですが、公開当時その上から見た画像が HAL 9000 と似ていると話題になりました。

でも HAL 9000 を知らない人には全く意味が分からない話題だったことだったでしょう。

その昔、『2001年宇宙の旅』で HAL 9000 の行動に衝撃を受けた人だけが持つ特殊な記憶なのかもしれません。ただ、HAL 9000 のお陰で長年かけて AI について考えつづけることができたのは幸いなことかもしれません。

目の前でもうすぐ起きることについて、ある程度は受け入れる準備ができているでしょうから。

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ところでスマートスピーカーについて

現在のスマートスピーカ市場は Amazon が大きく先行しており、Googleも25%の販売シェアを確保するまでに成長しています。一方 Apple は HomePod の販売の延期を表明。

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WWDC17

今年のWWDCでのHomePod の発表時に Apple のティム・クックCEOは「家庭での音楽を再発明する」と宣言しました。

どうやら音質というベースの部分を改善し、スマートスピーカーの「音楽」そのものの体験を高めることで、他社との差別化を狙っているようです。

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しかし、いまだに Apple Music にハイレゾ音源のない状態を放置しているティム・クックCEOに「音質」にこだわると宣言されても、その音質を実際体験するまでにわかに信じることはできません。それに Apple Music しか聴くことができないとすれば、あまりスマートではありませんし。

(それでもやっと Apple の置かれつつある状況が分かってきたようで、アマゾンプライムが Apple TV でも見られるようになりました。Apple TV に残された次の問題は、あの使い勝手の悪いリモコン。)

ハーマンインターナショナルは、傘下のブランドである JBL と harman/kardon から、それぞれ Amazon Alexa と Googleアシスタント、そしてWindows 10の Cortana に対応するスマートスピーカーを発表しています。

スピーカーメーカーの復活

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音質に不満の多かった iPhone 付属のイヤホンのおかげで、オーディオテクニカなどの日本のメーカーが復活。一時は葬儀場のようだったオーディオ売り場が一気に花が咲いたように賑やかになりました。

音質に関しては、音の捉え方が最初に覚えた母国語が日本語の自分は「日本人型」なので、どうも舶来スピーカーの音より日本人の職人の耳によって開発されたスピーカーのほうが馴染みます。

 

自然音を言語脳で受けとめるという日本型の特徴が、日本人や日系人という「血筋」の問題ではなく、日本語を母国語として最初に覚えたかどうかという点で決まる。外国語を母国語として育てられると西洋型となり、外国人でも日本語を母国語として育つと日本人型になってしまう。

ダイヤトーン(三菱電気)はまだですが、ソニー、ヤマハ、オンキョー、テクニクス(パナソニック)などの過去のオーディオメーカーがぞくぞくとAIスピーカー開発に名乗りを挙げています。

スマートスピーカーは、

スピーカーやマイクロホンなどの「ハードウエア」
音声アシスタントという「プラットフォーム」
ビッグデータ収集環境や検索エンジンなどの「バックヤード」
音楽やネット情報などの「コンテンツ」

から構成され、AIにより最適処理されるものと考えています。

残念ながら日本メーカーはハードウエア以外は他社に頼らざるをえないのが現状ですが、人間の感覚器官がアナログである以上、人に一番近い位置はぜひとも Apple の感性でなく、日本の感性でがんばって欲しいものです。


本日の一曲


Mars Lasar – Eagle Flight

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