アドブロックが検出されました。

サイトとは直接関係のない自分の過去の検索結果が表示される、いかにも「あなたの検索行動を常時監視しています。」と言わんばかりの広告はかなり鬱陶しいものです。

そのために利用しているのが、広告表示をブロックするアドオン「Adblock Plus」、通称 ABP。


Stairway To Heaven – Led Zeppelin(1971年)


最近であったポップアップ表示

アメリカの経済誌フォーブスのサイトを訪れた時に表示された表示がこちら。

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「アドブロックの使用が検出されました。このサイトをホワイトリスト(表示を認める広告リスト)に登録してください。」というポップアップ。それもダブルで。

どうやらアメリカではこうしたメッセージ表示が増加しているようです。

その理由は、

 

モバイル端末の利用増加でデスクトップ端末でのサイト閲覧が減っている上に、モバイルサイトは収益化が難しいという事情による。
「アンチアドブロック(広告ブロック機能をインストールしている端末にコンテンツを表示しないこと)」のメッセージがもはやタブーではなくなったことにある。

広告ブロックソフト、人気の出すぎで墓穴を掘る_日経新聞

なのだそうです。

(お気に入りのサイトはホワイトリストに載せて、あとのサイトは訪れないようにすればいいだけなのですが。)

この流れはネット関連ではいつも遅れている日本でもやがて流行することでしょう。

 

「Adblock Plus」を利用している理由は、
単純に「楽天広告」を非表示するため。

 


行動ターゲティング広告

 

行動ターゲティング広告とは、広告の対象となる顧客の行動履歴を元に、顧客の興味関心を推測し、ターゲットを絞ってインターネット広告配信を行う手法。

Wikipedia

 

楽天広告 = 行動ターゲティング広告

訪れたサイトが独自に載せている商品広告については、興味を引けばクリックするのですが、単純に楽天からのリンクを張っただけの、いかにも「あなたの行動を常時監視しています。」と言わんばかりの、的は外れな内容を表示する楽天の広告はかなり鬱陶しいものです。

その点、アマゾンの購入履歴からの広告メールの方がまだスマートで、ずっと役に立っています。

その楽天の表示を止めるのにも、わざわざ楽天のサイトを表示して登録しなくてはいけません。ここでも楽天のことですから行動をチェックしているのかもしれません。

でもこれって、楽天のクッキーを消すと有効でなくなります。

つまり自分のマシンのクッキー情報を書き換えているだけなのかもしれません。

忘れていけないのは、

2008年に「楽天ad4U」で、Adobe Flash オブジェクトの中に数千個の隠しリンクを設け、リンクの表示色を調べることでそのリンク先を過去に訪問したことがあるかどうかを調べる手法を用いたこと。

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商売のためにクッキーを回避してまで、無断で顧客の情報を得ようとしました。

 

毎週一回、ブラウザからクッキーと訪問サイトの履歴をすべて消してリスタート、月に一度はルーターの再起動を行って貸与されるグローバルIPアドレスの変更をするのが習慣となっていますので、そのたびに楽天に非表示登録をすることになります。

さらに、

 

楽天グループでは、自社サイト上において第三者企業による広告の配信や、自社の広告出稿を目的とした第三者企業による行動情報(個人情報以外)の取得・利用が行われる場合があります。第三者企業は、広告配信目的のみにCookieを利用し、情報取得を行っています。この際、取得される情報に個人情報は一切含まれません。また、当該第三者によって取得されたクッキー情報等は、当該第三者のプライバシーポリシーに従って取り扱われます。当機能の無効化をご希望の場合は下記の該当企業のサイトより、無効化(オプトアウト)してください。

と他社のクッキー情報も入手しているという始末。まあ、裏で手を組んで情報を相互にやり取りするのは仕方がないとして、あの広告表示だけは排除したいものです。

情報が収集されるのは防ぎようがないとして、その表示が不快な楽天広告だけを表示させない方法をいろいろ考えたのですが、これといった便利なアイデアが浮かびませんでした。

 


クッキーモンスター

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その昔、まだ macOS が System x.x と呼ばれていた頃には「Cookie Monster」というブラウザのクッキーをコントロールするアプリケーションがありました。

本家『セサミストリート』のクッキーモンスターの初登場は 1966年ですので、まだインターネットはその前身 ARPANET の時代で、その存在は世界でもごく一部の人たちのものでした。後年まさかこのようなピッタリのネーミングになるとは誰も想像しなかったでしょう。

現在、macOS 用としては「Cookie」というクッキーを細かくコントロールできるアプリケーションもあるのですが、¥ 2,400 という価格がネック。ただ、Firefox でも使えるのは魅力です。

さらには許可なく設置されるクッキーに偽情報を自動的に流し込んで、クッキー情報を信頼できない精度にする機能があればと期待しています。


Cookie Monster Tries to #BreakTheInternet


基本は「hosts」ファイル

ネットワーク利用のコントロールは OS機能の「hosts」ファイルの利用が原則なのですが、けっこうめんどうで、それなりの知識も必要です。(たぶん、現在インターネットを閲覧しているほとんどの方は、知らないか、DNS の無かったインターネット黎明期の頃の古い話なので忘れてしまっているかでしょう。)

ちなみに hosts(ホスツ)ファイルとは、TCP/IPを利用するコンピュータにおけるホスト名のデータベースで、IPアドレスとホスト名の対応を記述したテキストファイルで、楽天の追尾型(トラッキング)広告を消すにはその hosts ファイルに追記します。

127.0.0.1 xml.affiliate.rakuten.co.jp

しかも、クライアントの場合これをマシンごとユーザーごとに設定しなければなりませんので面倒。

過去には、広告自体を置き換えるプラグインなどにも期待したのですが、

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「ADLESSE」てなんだろ。_SUDAREの部屋(2011年)

さらに、

最近は動画を自動再生するサイトが増えてきて、そんなときなはブラウザのウインドウを小さくして再生中の動画を表示領域外に動かしていました。

スマートフォンでは広告領域が指の動きにくっついてくるものまで。


広告ブロック拡張機能登場

そこで活躍するのが、広告ブロック拡張機能(プラグイン)。

鬱陶しい広告だけが実にスッキリと消え去るので愛用しているのですが、ブラウザ経由でネットワーク機器を調整するとき、設定画面がうまく表示されないことがありますので、そのときだけは停止させます。


「Adblock Plus」

記憶を遡ること10年前の2007年、PC World に広告表示をブロックするアドオン「Adblock Plus」が最高の100製品の1つとして選ばれました。

同じ年、この「Adblock Plus」の利用に抗議するために、あるWebサイトが「Firefox」ユーザーがアクセスすることを拒否したことが話題になっています。

このとき「Adblock Plus」の名前を知りました。

 

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「Adblock Plus」と「AdBlock」

「ABP」と「AdBlock」の開発者は全く別で、両者は機能こそ似ていますが、関連性は全くありません。ABPがAdBlockのProバージョンという話でもありません。

ここのところはよく混乱させられるので、お間違えのないように。

大まかなイメージとして、「AdBlock」はもともと細かいオプションが用意されており、初心者の方に対して親切なイメージで、「ABP」はオプションが最小限にとどめられており、各ユーザーが好きなようにカスタマイズしていくイメージがあります。

広告ブロック機能をあまり利用したことがない方は「AdBlock」を、以前から広告ブロック機能を多用してきており、自前のフィルターなども用意しているような方は「ABP」を選択すると良いようです。

ところで、サイトによっては、こんなメッセージが表示されることもあります。


もぐらたたき

20171129_07-2017-11-29-20-54.png
最近では、アドブロックが検出されましたので、ホワイトリストに登録するようにというポップアップメッセージでその方法も載せるようになっています。

この現象についてこんなレポートも書かれています。

 

こうした邪魔を避けようと広告ブロックツールをインストールしても、今度はこのツールが邪魔を呼び込む確実な手段になる。

サイト運営者が絶えずズボンの裾を引っ張ってきて、「広告ブロックツールのホワイトリスト(表示を認める広告リスト)にどうか入れてください!」とわめき立てるからだ。しかも、こうしたメッセージは2つの理由から増加の一途をたどっており、さらに激しくなっている。

第1の理由は、モバイル端末の利用増加でデスクトップ端末でのサイト閲覧が減っている上に、モバイルサイトは収益化が難しいという事情による。このため、デスクトップ端末からのアクセスの価値が高まり、サイト運営者はデスクトップでの広告視認を逃すまいと必死になっている。広告ブロックツールをインストールしている人は格好の標的というわけだ。

第2の理由は「アンチアドブロック(広告ブロック機能をインストールしている端末にコンテンツを表示しないこと)」のメッセージがもはやタブーではなくなったことにある。米老舗メディアのアトランティックから米ゴシップサイト「Gawker(ゴーカー)」に至るまで、どのサイトもこうしたメッセージを表示している。

米グーグルがブラウザー(閲覧ソフト)「クローム」に広告ブロック機能を搭載する方針を表明したのを受け、これでバナー広告は絶滅すると一部では受け止められた。だが詳しい調査の結果、グーグルの狙いは別にあることが示されている。

クロームの広告ブロックツールはマルウエアや自動で再生される動画を対象にした限定版で、通常のバナー広告は排除されない。大半の人にはこれで十分であり、ポップアップメッセージやサイト運営者からの反撃を招くこともない。これは「命令するのではなく、妥協点を見いだす」という広告ブロックのあるべき姿でもある。

広告ブロックソフト各社は単純なことに、クロームに搭載された新たなライバルと自社製品がうまくすみ分ける世界を想定している。われわれがそうした印象を与えてしまったのかもしれないが、「サイトへの貢献」というクロームの広告ブロークツールのもう一つの働きを各社は見落としている。

クロームはサイト運営者に「ホワイトリストに載せてほしい」というポップアップを表示する新たな手段を提供することになるが、ここではこうしたポップアップはブラウザーのお墨付きを得ているため、排除したくてもそれを可能にする拡張機能がない。

このツールの存在自体が適切なポップアップの正当性を示す役割を果たすことになるため、そのサイトは広告ブロックツールにとってさらに過酷な場になり、ブロックツールのメリットは損なわれる。

このため、広告ブロックソフトのせいで画面に表示されるポップアップメッセージがさらに増えているようなら、パソコンでソフトウエアが邪魔になったときのように「削除」をクリックしてしまって構わない。

By Adam Ghahramani

このような記事を書かざるえないということは、見方を変えれば、実は有効に機能しているということかもしれません。

この方の場合、プロダクト・マーケティングプロデューサーという肩書きからWeb 広告で糧を得ているようですから「そのサイトは広告ブロックツールにとってさらに過酷な場になり、ブロックツールのメリットは損なわれる。」なんて広告ブロック拡張機能のデメリットを強調せざるえないのは理解できますが、やっぱりそれなりの効果はありますので手放すわけにはいけません。

決して「削除」をクリックしないようにしましょう。

最近、アドブロックにはこんな機能も追加されています。

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まさに「もぐらたたき」状態。

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ABP 開発チームガンバレ!!

 


そして、加えて併用しているのが「Ghostery」。

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こちらは広告をブロックするのではなく、各ウェブサイト上でのユーザーの閲覧データを収集するために仕掛けられている数多くのトラッカーを視覚表示して、必要のないトラッカーをユーザー側でコントロールできるようにします。

Ghostery へようこそ

このふたつをセットで利用中ですが、これでもまだ完全とはいえないようです。

 

ヨーセン氏らの研究チームによると、RFC の仕様に準じて機能は同じでもブラウザの実装の違いから「広告ブロック機能のレベルはブラウザによって差がある」とのこと。実際に研究チームは Chrome や Opera の広告ブロック機能やアドオンを使用しても、PDF に埋め込まれた JavaScript ベースのトラッキング Cookie をブロックすることができなかったことを確認しています。この原因について、研究チームは「Chrome や Opera は独自の PDFリーダーが組み込まれていますが、このリーダーの影響によるものと考えられる」と述べています。

また、Safari や Edge においてはトラッキング Cookie をブロックすることができなかったことや、Firefox ではリダイレクト処理を利用することでトラッキング Cookie のブロックをバイパスできてしまう問題があることなども論文で報告されています。

研究チームは全体的に優秀な広告ブロックアドオンとして「Adblock Plus」挙げていますが、「同じアドオンでもブロックの精度はブラウザによって異なる」とのこと。なお、トラッキングクッキー のブロックについては、「Ghostery」の Firefox用アドオンが最も優秀であったことが報告されています。

gigazine

とはいえ、体感としてかなり効果のあることも確かです。

 


GDPRの影響

最近、WebサイトにアクセスするとCookieの利用についてポップアップで警告があらわれたり、同意が求められるケースが増えています。これは2018年 5月に施行された欧州のGDPR(EU一般データ保護規則)の影響です。さらにGDPR よりも大きな影響のある「eプライバシー規制(クッキー法)」の準備も進んでいます。

この動きに対応して Mozilla は Webサイトによるトラッキングを初期設定でブロックし、さらにユーザーが Webサイトとシェアするデータを選択しやすい機能を提供する計画を発表しています。

トラッキングを初期設定でブロックすることで、コンテンツと引き換えにトラッキングを要求する Webサイトはトラッキングを許可するようユーザーに許可を得なければなりません。これにより、これまでは無意識にデータを提供していたユーザーがコンテンツと引き換えに自分のデータを提供するかどうかを意識的に選択できるようになります。

「Adblock Plus」と「Ghostery」の併用は、これを先行して自発的に行なっているともいえます。

 


本日の一曲

テイラー・スイフトの80年代のレトロ感溢れる今様ミュージックは最高。

でもこの映像って今年のスカーレット・ヨハンソン『ゴースト・イン・ザ・シェル(Ghost in the Shell)』にインスパイヤされた?


Taylor Swift – …Ready For It?

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