ご長寿台風とスーパーセル。

冷夏ではないのですが、とにかく今年は「らしくない夏」でした。


Goodbye Blue Sky(Pink Floyd) – Gabriella Quevedo

2017年の夏

おなじみの 35℃以上の猛暑日の連続というフレーズを聞くこともなかった代わりに、夏らしい青い空の下を歩いたという記憶も少ししかありません。

天気図は毎日見るのですが、オホーツク高気圧はそれなりにがんばっているのに太平洋高気圧がイマイチ軟弱で、自分の地方はその谷間にできた低気圧帯にずっと覆われていたような気がします。(原因として偏西風の蛇行によるブロッキング現象の影響もあったようです。)
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8月も終わりに近づいて太平洋高気圧が少しがんばり始めたようですが、時すでに遅しといった感もあります。

東京(お日さまマーク 6個)
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名古屋(お日さまマーク10個)
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福岡(お日さまマーク19個)
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東京都心や仙台などでは、8月1日からの16日間の日照時間が、ここ半世紀余りで調べると、最も少なくなりました。

その高気圧の谷間にできた低気圧帯ですくすく育ったのが台風5号。


Pink Floyd – One of these days(1971年)


ご長寿台風

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国際宇宙ステーション(ISS)から眺めた台風5号

台風にもスポーツと同様、色々な記録番付があります。

最近では、2015年に太平洋北中部に発生したハリケーンが日付変更線を逆走した「越境」台風で、史上初の越境・復活・日本に上陸した台風12号なんかが記憶に残っています。

そして、今年7月21日に発生、8月9日に温帯低気圧に変化した台風5号は、台風としての記録を数多く残しました。

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有名なのは「長寿台風」歴代 3位となったこと。

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(なんだか歴代映画興行収入ランキングの『君の名は。』みたい。)

この5号は単に寿命が長かっただけではなく、同時に存在した2つの台風の番号差が6と史上最も番号差が開いた、南下幅が8.2度と統計史上2番目に大きく南下した台風でもありました。


ヤマタノオロチ(八岐大蛇)

そういえばこの台風、日本のはるか東の太平洋上を迷走したあと小笠原諸島に接近し、さらに北西に向かって進路変更した時、今後の進路予想が12種類も表示されて話題になっていましたっけ。

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実際、この進路予想図を見たときには、まるで「ヤマタノオロチ」(あるいはキングギドラ)が日本を狙っているように思ったものでした。

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スーパーセル(巨大積乱雲)

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スーパーセル(Supercell)とは雲の内部に渦のように回転する強い上昇気流がある巨大な積乱雲。

2017年8月22日、愛知県で発生したスーパーセルは、一般的な積乱雲が水平距離で10キロ程度の大きさなのに対して、水平距離で20キロ程度あったということです。

ニュース映像で流れた今回のスーパーセルの姿は、過去に海外で記録されたスーパーセルとそっくり。


SUPERCELL CRAZY BY STEPHEN LOCKE

また、スーパーセルは消滅するまでの時間が長いのが特徴で、通常の積乱雲が発生からおおむね1時間以内に消滅するのに対し、22日は午後5時ごろから午後6時半すぎまで愛知県付近に存在していたと推定されています。

6,000回の落雷

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このため、夕方から夜にかけて6,000回以上の落雷がありました。

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フランクリンジャパン

雷の解析などを専門に行う民間の気象会社「フランクリン・ジャパン」によりますと、愛知県を中心とした110キロ四方の範囲では22日午前0時から午後8時までの間に落雷がおよそ6,900回観測されたということです。

落雷はとくに夕方以降に集中し、午後4時台が1,778回、午後5時台が1,611回、午後6時台が2,779回と、3時間で6,000回以上に達しました。

稲妻に久しぶりの感動


雷 名古屋市から 2017.08.22

地下鉄駅の地上出口に人だかり。

どうやら稲光とともに雨が激しく降っているようです。

また夕立かなと空を見上げて見ると、北の空は真っ黒なのに西の方は夕焼けで、ところどころには青空も見えています。不思議な空模様と感じながら、雨が小止みになったところを見計らってバス停まで歩き始めました。

途中、高い建物のない畑を数日前の多摩川河川敷で落雷で9人がけがをしたニュースを思い出しながら、足早に通り過ぎます。

バス停に着いたときには雨も止み、ただ稲妻だけが間髪を置かずに何本も遠くで走っています。

不思議なことには、いつもなら稲光のあとに響いてくる雷鳴があまり聞こえないのです。辺りもひっそりとしてきました。

しばらくの不思議な静寂。

頭上の空も明るくなり、そろそろ終わったかなと思ったかなと頭上の空を見上げていた時に、南から北へ向かってほんとうに長い一本の稲妻が、水平に走りました。

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いままで、遠くに地上に落ちる稲妻は何度も見ているのですが、頭上近くを横切る稲妻は生まれて初めて。

それは、いままで見た稲妻のなかで一番太くて明るく、長い時間伸び続けました。

そして、その稲妻のもつ自然のパワーを感じた瞬間、何か自分の中からもいっしょにパワーが引きずり出されたような爽快感。

(まだ、自分にもパワーが残っていた。)

久しぶりの感動の瞬間でした。


The Twilight Zone: Nightmare at 20,000 Feet/Requiem for a Dream


本日の一曲

暑さが戻ってきたなと感じるこの頃、エアコンが壊れました。


Here Comes The Sun(The Beatles) – Gabriella Quevedo

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