アニメの風景_『あたしンち』_青空の下の風景

ひとすじの情
ふたすじの義理
ランマンと咲いた青空の桜に
生きとし生ける
あらゆる女の
裸の唇を
するすると奇妙な糸がたぐって行きます。

林芙美子


YANNI – Butterfly Dance

人々の、花や蝶やと賞づるこそ、はかなうあやしけれ。人は實あり。本地尋ねたるこそ、心ばへをかしけれ

堤中納言物語

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人々が、花や蝶やともてはやすのはあさはかでおかしなことです。人には実というものがあり、何でも本地を訪ねるのが心がけのよいことなのです。

不思議な法則

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ずいぶん昔のこと、高校生だった頃の昼休み。

晴れて暖かい日には友人とふたり、体育館の前に広がる芝生に上体だけ起こして座り、とりとめもない会話をしながら、目の前の風景をぼんやり眺めているのが日課でした。

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そこには校舎から運動場に続く通路をさえずりながら散歩する女生徒達の群れ。

そんなある日、不思議な法則を発見したのです。

それは、彼女達の多くが偶数の人数で歩いているということ。

以来、気になって何度数えてもやはり偶数が多いのです。そしてどうしてだろうと考えて、「たぶんグループが割れてもひとりにならないため」と結論したことがあります。

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For The Birds

女性は、群れたがる生き物です。「ボッチ」だと周りから思われることは、誰にも選ばれなかったということと同義で屈辱を感じる恐怖です。

ですからそんなに仲の良いわけではない相手とも、一緒にいるということだけで安心があるのでしょう。同時にその友だちが楽しそうにしていると嫉妬もします。

そして相手に対して「妬み」の感情を抱いているとき、脳はその人の不幸をより強く「喜び」として感じてしまいます。ところが、特に妬みの感情を抱いていない場合には心配や同情の感情が起きますが、脳は「喜び」は感じません。

どうやら、ここに女性同士特有の「面倒くさい」人間関係のヒントがありそうです。

気がついているひとは、独りでもいられる人のほうが自分の世界でより人生を楽しんでいることを知っています。

石田ゆりというキャラ

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石田ゆりは、しみちゃん、須藤さんに次ぐ『あたしンち』での人気キャラ。

いつも一緒にいるグループのメンバーでもなく、ひょっこり現われては去っていく、ちょっと変わった女の子。でも何故か幸せそう。

じつは女性にとって石田ゆりは「困ったオンナの群れ」から離れた理想像なのかもしれません。

感動のエピソード_石田とスドーちゃん

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21巻No.32

でも石田ゆりがいくら独りでいられるといっても、そこは女の子。仲間のいない寂しさも知っていて、その「在り難さ」に涙するのでした。

水島さんではないですが『あたしンち』のなかで一番感動したエピソード。

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もうひとつの関係_みかんとゆかりん

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女性作家ならではの微妙な表情が魅力的なこのカット。

みかんの昼食仲間は、しみちゃん、ゆかりんの三人組。

ゆかりんはその表情からは人のよさそうな感じなのですが、実はそんなにお人よしではなくずっと個性的なのかも。そんな彼女だからみかんと一緒にいると安らぎを感じるのかもしれません。

青空の下の風景

たとえば遠くの坂道に、こんな主婦達が群れる姿をみつけて想うこと。

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女性の友情について

女性であることの面倒くささはよく分かります。けれどやっぱり、活力をくれるのも同性。

地方出身で既婚、同年齢の子供を持つ同じくらいの生活レベルの専業主婦たち。似た生活環境にある仲良し三人組。たぶん女性にとって、友情を育むには一番いい環境なのかもしれません。

心から信頼できて一緒にいると安らぎを感じる友達を得るのは、女性に限らず、男性でも難しいのです。

運良くそんな友人に出会えたことに感謝。そして、いつか別れの時もくる覚悟も。


長い坂の絵のフレーム(1998年)

この頃は友達に 手紙ばかりを書いている
ありふれた想い出と 言葉ばかり並べてる
夢見がちな 子供たちに 笑われても

時々はデパートで 孤独な人のふりをして
満ち足りた人々の 思い上がりを眺めてる
昼下がりは美術館で 考えたり

これからも働いて 遊びながらも生きて行く
様々な気がかりが 途切れもなくついてくる
振り向いたら 嫌われたり 愛されたり

誰よりも幸せな人
訳もなく悲しみの人
長い坂の絵のフレーム

生まれつき僕たちは 悩み上手に出来ている
暗闇で映画まで 涙ながらに眺めてる
たそがれたら 街灯りに 溶け込んだり

これからも働いて 遊びながらも生きて行く
様々な気がかりが 途切れもなくついてくる
振り向いたら 嫌われたり 愛されたり

誰よりも幸せな人
訳もなく悲しみの人
長い坂の絵のフレーム

誰よりも幸せだから
意味もなく悲しみまでが
長い坂の絵のフレーム

井上陽水『長い坂の絵のフレーム』

タイムリミット

人は若い頃には意識することも無かった、あるいは気がついてもまだまだ遠いことと思っていた「その時」。ある時期、人はそれに気がついてタイムリミットの存在を感じるようになります。

ナースが聞いた「死ぬ前に語られる後悔」トップ5

1. 「自分自身に忠実に生きれば良かった」

2. 「あんなに一生懸命働かなくても良かった」

3. 「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てば良かった」

4. 「友人関係を続けていれば良かった」

5.「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」

ナースが聞いた「死ぬ前に語られる後悔」トップ5

いまからでも遅くない。

私たちはいつ最期を迎えるかはわからない。その時が迫ってから「孤独のうちに死にたくない」、「誰かに看取ってほしい」とジタバタする前に、死から目を逸らさず、今のうちから時間を共有できる相手を見つけて共に今日一日を精いっぱい生きる方が、この人生に満足し安心して旅立てるような気がする。

ひとりで死ぬということと「お迎え現象」

さて、どうしましょう。

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本日の一曲

鳥のナイチンゲールは欧州の春告鳥(ウグイス)

フローレンス・ナイチンゲールは、史上最も有名で、最も戦闘的だった統計学者。


Yanni Live at El Morro – Nightingale (con Lauren Jelencovich) – ita HD

→ アニメの風景_『あたしンち』

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