もうすぐレゴランド_ブロックというおもちゃについて

ここ数年、街ではクリスマスソングがあまり聴かれなくなったような気がします。

あのウキウキとした楽しい雰囲気はどこにいったのかと、なんだか少し寂しい気がするこの頃。


White Christmas – Bing Crosby & Danny Kaye(1954)

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クリスマスイブ 東京もベルリンも聖なる夜(1962)

クリスマスといえば、子供たちにとって本格的な「おもちゃ」を手にすることのできる唯一のチャンスでした。そのなかで想い出深いものにいろいろな「ブロック」があります。

ブロックキャップとレゴとダイヤブロック

近頃はやりのPPAP風にいえばBCRDB。

ところで「ブロックキャップ」と言っても、

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HAT WITH STYLE – Brick Brick

レゴ × ファッションを実現した LA のブランド BRICK BRICK GEAR のキャップは、フロントのパネルやサンバイザー部分に、小さなブロックを組み合わせて、ドット絵のようなイラストを描けます。さらに、レゴのフィギュアを設置することもできます。

こちらではなくて、

組み立てブロック玩具黎明期の
「ブロックキャップ」

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1955年に発売された河田の「ブロックキャップ」

名古屋のとある文具メーカーが「売れずに困っている。何とかならないだろうか」と、ある商品の販売を河田に依頼してきたのである。それは、2本並べて差し込む形の鉛筆キャップだった。当時は鉛筆の芯が折れないようにキャップを被せるのが一般的で、そのメーカーは赤と黒の鉛筆を同時に差せる商品を作ったのだ。が、意に反して文具としては売れず、仕方なくキャップを積み重ねて遊ぶ玩具として販売。

ダイヤブロック_ニッポン・ロングセラー考

レゴ/ダイヤブロック誕生以前には「ブロックキャップ」という鉛筆キャップがふたつくっついて並んだようなへんなブロックがありました。

もともと玩具として買ってもらったのですが、あるときじっと観察してみると、どうも鉛筆キャップの様でもあります。試しに鉛筆に被せてみると、これがうまくはまりるのです。(もともと鉛筆キャップとして開発されたので当然なのですが)

そこで、筆箱に入れて学校に持っていってみたのです。ところが並んだ鉛筆の片方が邪魔になって抜き差しが面倒なのです。

やっぱりこれは鉛筆キャップではなく組み合わせて遊ぶ玩具なのだと納得したのです。

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現在の「ippo! つなげるキャップ」(トンボ鉛筆)はブロックキャップ進化系といえるかもしれません。

ブロックキャップとレゴの記憶

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よくパーツを踏んだとき、ブロックキャップは比較的柔らかくて、先のキャップの方が割れました。レゴブロックは非常に固く、とけっこう痛かった記憶があります。

その代わり、棒状に連結して「剣」にしたときはブロックキャップはすぐに柳のように「しなって」しまいましたが、レゴブロックはけっこう立派な剣として使えました。

ところでなぜ剣だったかといえば、

当時レゴは高価で手持ちのパーツが少なかったため、作り始めの意気込みに反して未完成で終わるのが常でした。それで結局、棒状の単純なものしか作らなくなってしまったわけ。

(これでは逆に教育上良くないと、自分の子供たちには大きなバケツにいっぱい買ってやりました。)

レゴとダイヤブロック、どちら派?
これは50年以上前からのテーマでした。

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1962年に発売された河田の「ダイヤブロック」

「組み立てて何度も遊べるブロックキャップの発想は良い。これを改良して、もっと遊びやすく奥の深いものは作れないだろうか」と。河田が玩具メーカーへの本格的な一歩を踏み出した瞬間だった。 研究開発には7年近い年月がかかったが、時代は河田に味方した。原料のプラスチックが安くなり、プラスチック玩具のブームが到来したのである。1962(昭和37)年10月、河田はついに新しいブロック玩具の販売にこぎつけた。

ダイヤブロック_ニッポン・ロングセラー考

レゴブロックは1962年から日本でも都市部のデパートや、大きな玩具店に登場。鉛筆キャップを改良したブロックキャップをもとに生まれたダイヤブロックも同じ年に発売開始。

ここに日本における組み立てブロック玩具のライバルの競争が始まり、レゴブロックとダイヤブロック論争の始まりでもありました。

この論争(というより実際の使用感の評価なのですが)は、現在でもブログで散見されます。これは好みの問題ですので、たぶんずっと続くことでしょう。

とはいえ、自分の場合にはレゴを持っていたため、互換性のないダイヤブロックを買ってもらえず、ダイヤブロックのことはよくわからないのです。

「見立て」の進化
ダイヤブロック モデルセット

大和言葉である「見立て」とは、対象を他のものになぞらえて表現すること。

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ブロック玩具には何でも自由に作る楽しさだけでなく、与えられたテーマに沿って組み立てる楽しさもある。河田が提案したのは、当時流行していたプラモデルのように、テーマの家を作るための部品と組み立て説明書をセットにした商品だった。

ダイヤブロック_ニッポン・ロングセラー考

ダイヤブロック「3DKセット」に入っていたのが「サッシ」ブロック。
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自分はレゴブロックしか知りませんでしたので、友人の家で初めて見た「サッシ」ブロックにびっくり。

単純で抽象的な立方体ブロックを「見立てる」よりも、リアルですが決められた形にしかならないプラモデルよりも、ブロックにリアルなパーツを組み込むほうがより想像力を広がることに気がついたのです。

さっそく友人に借りた家に持ち帰った「サッシ」ブロックをレゴブロックに組み込もうとしたのですが、どうしてもサイズが合わなくて悔しい思いをしたことを覚えています。

そして急に自分のレゴブロックがつまらなく見えてきたのでした。

レーダー作戦ゲーム

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次にブロックではないのですが、ブロックのベース板に似たボードゲームに「レーダー作戦ゲーム」がありました。

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海に見立てた穴の開いたボートに艦船を差し込み、着弾位置にピン差し込みながら相手の艦船位置を推測、沈めるゲームです。ピンを抜き差しするところがブロックと似ている様な気がします。

ゲーム自体は紙と鉛筆があればできる遊びですが、これを青いプラスチックのボードでやってみると、まるで大海原で会戦しているように感じられました。


Battleship – Final battle

このボードゲームをモチーフとしている映画『バトルシップ』は、2012年の年間ワースト映画の1つに挙げられているですが、日本国内洋画では7位の成績と意外に好評。「レーダー作戦ゲーム」大好き人間としては大変面白い作品でした。

これがワースト映画だなんて、世の映画評論家の見識を疑います。

電子ブロック

さらに時代が進み、ブロックにも電子化の波がやってきました。

実際に手に入れたのは電子ボードの方で、同じブロックでもこちらは当時最先端のエレクトロニクス玩具。

それまでハンダごてをつかったラジオ工作に何度か挑戦していたのですが、不器用でどうもうまく鳴らすことができません。そんなときに発売されたのがSRシリーズ。

ハンダづけしなくても済む電子部品の他にマイク、スピーカー、ボリューム、メーターまでもが付属していて、カッコイイ科学者になりきった自分がいました。

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電子ブロック資料館より

あらかじめ電子部品や配線が組み込まれたブロックを並べることで電子回路を組んで実験が行える電子玩具。初期には象牙色のブロックを並べてゆくDRシリーズ(1965年発売)と、半透明なブロックとピンを刺して配線して行く廉価版電子ボードのSRシリーズ(1968年発売)を発売しブームを呼んだ。

ブロックのパーツ配置をプログラミングに置き換えた現在、嵌まっているのはこちら。

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Raspberry Pi(ラズベリー パイ)

「Raspberry Pi」の国内生産モデルを販売開始

Raspberry Piは、RSコンポーネンツから委託を受ける形で英国内にあるソニーUKの工場で作られている。当初は中国で製造していたが、「想定よりもコストが上がらないことがわかった」として、半年後に英国生産に切り替えた。この流れを受け、国内で流通するRaspberry Piに関しても、ソニーの稲沢工場で製造を開始しているという。

“ラズパイ”はソニーの工場でも作られている–生みの親が来日_CNET Japan

まさに現代の電子ブロックですね。

レゴ再び。

レゴに再び興味を持ち出したのは、2010年頃発売された名建築シリーズ第6弾「落水荘 カウフマン邸(フランク・ロイド・ライト)」を知ってから。

大人も楽しめる建築物をテーマにしたレゴが登場したのです。

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好評なのでしょうか、今年7月には、こんな書籍まで。

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憧れの名建築を再現できる、大人のためのレゴブック。アール・デコ、モダニズム、ハイテクなど世界の主流となった建築の様式をレゴモデルのつくり方とともに紹介。ライトやコルビュジエなどの有名建築から優秀なレゴビルダーたちのオリジナル建築まで50を超えるレゴモデルも収録。

建築家ル・コルビュジエが設計したあの「ユニテ・ダビタシオン」も作れるようです。

好みの問題なのですが、レゴ特有のあのデコボコ感がどうしても好きになれず、インテリアとして飾る気にはなれません。

そこに地元名古屋に「レゴランド・ジャパン」のオープン予定。

レゴランド・ジャパン

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エントランスゲートイメージ

2017年4月、名古屋市港区の金城ふ頭にオープンする屋外型テーマパーク「レゴランド・ジャパン」

レゴランド名古屋 約13ヘクタール=130,000㎡
東京ディズニーランド 約51ヘクタール=510,000㎡
ユニバーサルスタジオ 約39ヘクタール=390,000㎡

他の施設と比較してやや小振りな規模で、料金は

大人6,900円、子供(3~12歳)5,300円。2歳以下は無料。

(ちょっとお高いかも。)

名古屋市の金城ふ頭開発(モノづくり文化交流拠点構想)の一環として計画されているもので、すでにリニア・鉄道館、ファニチャードームなどが営業開始済み。今後商業施設のメーカーズ・ピアやホテルなども開業予定だそうです。

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レゴの名建築シリーズもいいけれど、ダイヤブロックのリアルな感動を再びと思っていたところ、あのダイヤブロック「3DKセット」を彷彿とさせる

おとなの建築ブロックキット発見。

Arckit

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ARCKIT Official Animation

建築家のダミアン・マルタ氏が生み出したARCKITは、特別な技術がなくても本格的な建築模型を組み立てられるキットです。元々はプロの建築士のために開発されたアイテムであり、実際に世界で活躍する建築士や、建築を学ぶ学生にも愛用され、彼らの創作活動に一役買っています。 また、その革新的な仕組みが評価され、イギリスの「2015 London Design Awards」や、ドイツの「Red Dot Award」など、世界各国の名だたるデザイン賞を獲得。まさに世界が認める傑作キット。

ARCKITは、特別な工具や接着剤を使用せずに、床・柱・壁・窓・階段など、建物を構成する様々なパーツを組み合わせて1/48スケールの建築模型を構築できるキットです。パーツの組み合わせ次第で、一戸建てや、集合住宅のような建物まで様々な形の建物を組み上げることができます。

平屋、2階建て、部屋の数や各部の素材、テラスや屋上、ガレージがあっても良いかもしれません。 あなたが思い描く理想の建物を、床を敷き、柱を立て、壁で覆い、屋根を被せて作り上げる。 そんな建築のプロセスをプロの建築士さながらに追体験できます。

気分はまるで一級建築士! 新感覚の建築モデル組立キット

「Arckit 240」という620+のピースキットで¥ 54,000程度と少々お高いのですが、その完成度はなかなかのものです。

これならインテリアとしてもよさそう。
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電子ブロック進化版「KOOV」

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2017年2月、ソニーはブロック、電子パーツと専用アプリを使って、多種多様な「ロボット」を作ることができる「KOOV」を発売しました。

レゴと電子ブロック、駆動系パーツを合体させて、パソコンやタブレット上で動作させることができる今様らしいブロックの進化版。

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これもスターターキットで36,880円と少々お高いですが、面白そうです。


本日の一曲

懐かしの80年代のクリスマス・ソングをどうぞ。


クリスマス・イブ – 山下達郎(1983年)


Merry Christmas Mr Lawrence(1983年)


Wham! – Last Christmas (1986年)

レオンラッセルに続いて、このブログをアップする直前にワム!(Wham!)のジョージ・マイケルが2016年12月25日午後、自宅で死去の報。


クリスマスの夜 – 岡村孝子(1988年)

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