80年代の逆襲_予兆

12月19日の選挙人による投票で、270人を超える選挙人がトランプ氏に投票した場合、晴れて当選者となります。

ノーベル文学賞

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今年10月13日、スウェーデン・アカデミーが今年のノーベル文学賞を発表、アメリカのシンガー・ソングライターのボブ・ディランが受賞しました。

ボブ・ディランがノーベル文学賞。あの発表をライブで観ていて一瞬耳を疑い、箸が止まってしまいました。

あれから一月近く過ぎ、アメリカ大統領選挙の結果を目の当たりにして理解できた気がするのです。

選考したスウェーデン・アカデミーの本意ではないかもしれませんが、結果的に、ボブ・ディランが今回のアメリカ大統領選挙の結果を暗示し、その後に起こる世界規模の変動を示唆していた洞察力を評価したことになるのではないかと。

BOB DYLAN – Union Sundown(1983年)

そう、私の靴はシンガポール製
懐中電灯は台湾製
テーブルクロスはマレーシア製
ベルトのバックルはアマゾン川製
着ているこのシャツはフィリピン製
運転する車はシボレーだがアルゼンチンで組み立てられた
一日30セントの賃金の男によって

知り合いはみんな仕事がないと不平を言う
「どうしてそんなことが言える」と僕は言う
アメリカで作られたものは何もないのに
アメリカではもう何も作れない
資本主義は法律以上そのモットーは
「売れないものは意味がない」
国内で作れなければ他のところで安く作ればいい

あんたの持ってた仕事は今ではエルサルバドルの誰かのもの

民主主義が世界を支配しているわけではない
このことはよく頭に入れておいた方がいい
この世界を支配しているのは暴力
しかし、こんなことは言わないほうがいい

グローバル経済からの疎外感
 

人々にグローバル化した世界の「恩恵を受ける手段」を与え、「グローバル化した世界が人々に役立つ」ようにする、という処方箋だ。

しかし、この指摘は、教育程度が高くすでに特権を持つ人々の心には響くが、グローバル経済に疎外感を抱いている人々の共感は呼びそうにない。

これは深刻な問題だ。左派政党は、大都市のエリートを代弁する傾向を強めている。地方のポピュリズム派は大衆の憤りをかき立て、伝統的な保守主義者をさらに右側へと押しやっている。

世界は、「超格差社会」の矛盾に震えている

世界経済の政治的トリレンマ

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『グローバリゼーション・パラドクス―世界経済の未来を決める三つの道』
 

ロドリック教授によると、現今の世界情勢は、グローバリゼーション(economic globalization)と国家主権(national determination)、そして民主主義(democracy)を同時に追求することを許さず、どれか一つを犠牲にするトリレンマを強いているという。教授はこうした基本認識に立ちながら、国家主権と民主主義を擁護するとともに、無規制な金融グローバリズムに網を掛けることを提言する。

『ザ・シンプソンズ』の予言

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米テレビアニメシリーズ『ザ・シンプソンズ』が2000年に前任者として「トランプ大統領」を描いていたことが話題になっています。

未来にリサ・シンプソンは米国初の女性大統領となり、彼女は彼女の前任者、ドナルド・トランプからの深刻な財政危機の後始末に苦労しているというもの。


The Simpsons – President Lisa Simpson(2000年)

昨年には、ホーマーが大統領選のトランプ氏に出合います。
(このシーンを誰が想像できたのでしょう。)


Trumptastic Voyage | Season 25 | THE SIMPSONS(2015年)

次期大統領のリサ・シンプソンは一体誰になるのでしょうか。

やっぱり、アメリカの国民の心情を知るには『ザ・シンプソンズ』は欠かせません。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の予言

https://youtu.be/8PuhhMUqozE
バック・トゥ・ザ・フューチャー(合成のようです。)

映画の監督であるボブ・ゲイル氏は当時はジョークでビフ・タネンはトランプ氏をモデルにしたと語っています。

80年代ブームがやってきた。

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ロナルド・レーガン

1980年に大統領に就任。アメリカ合衆国の俳優、政治家。カリフォルニア州知事、第40代大統領を歴任。 歴代最年長(69歳349日)で選出されたアメリカ大統領であり、離婚歴がある。身長185cm

ドナルド・トランプ

12月19日の選挙人による投票で、270人を超える選挙人が、トランプ氏に投票した場合、当選者となり、バラク・オバマの後任として、2017年1月20日に第45代アメリカ合衆国大統領に就任する。就任すれば、ロナルド・レーガンを抜いて歴代最年長で選出されたアメリカ大統領となる。身長191cm

トランプ氏は1970年代からオフィスビル開発やホテル、カジノ経営などに乗り出し、1980年代には、ロナルド・レーガン政権下における景況感の回復を背景に大成功を収め、アメリカの不動産王と呼ばれることになる。

日本とアメリカで違う80年代の記憶

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80年代のアメリカ経済はどん底で、東西冷戦のピークと相まって双子の赤字という莫大な貿易赤字(経常赤字)と財政赤字が並存していた状態でアメリカにとって最も暗い時代。

アメリカ自動車産業の中心デトロイトでは、日本車のせいで自分たちの職が奪われたとして、日本でもTVに流された日本車を叩き壊すパフォーマンスはいまだに記憶に残っています。


Bruce Springsteen – Born in the U.S.A.(1984年)

日本はバブル景気に突入。

アメリカのレーガノミクス(高金利政策)によるドル高・円安の進行で好景気に沸く日本では、アメリカの強硬な対日要求を不当なものとして意識することは多くありませんでした。

アメリカ政府は経済悪化の原因を日本に求め、ドル安誘導に向けたG5為替協調介入(いわゆるプラザ合意)などの対策がとられます。

1985年のプラザ合意直後の日本は円高不況と称された深刻な不況で、内需主導型の経済成長を促すため、公共投資拡大などの積極財政や公定歩合を引き下げなど長期的な金融緩和を続けました。結果、バブル景気に突入します。

米国の景気も改善しましたが、日本のバブル景気はそれ以上に目覚ましく、米国では20年にわたって莫大な対日赤字が続く上にGDP比の経常収支の赤字が過去最高を記録し、対日本の心理が和らぐことはありませんでした。

「トランプ氏は時代錯誤で現状を認識を持ってもらえば」という解説もときどき耳にしますが、たぶんそんな甘いものではないでしょう。この80年代への「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はトランプ氏一流の演出かもしれません。

日本で起こっている80年代ブームとアメリカで起こる80年代ブームは全く違ったものになりそうです。

今日の一曲

舞台となったピッツバーグも、かつては鉄鋼生産の中心地として栄えた。しかし1980年代中盤に安価な輸入鉄鋼に押される形で地域の鉄鋼業が衰退し、地域経済が大きな打撃を受けたところ。


Flashdance What A Feeling – Irene Cara Official Video(1983年)

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