最高のイノベーション企業であったのは過去のこと。

2015年12月、チェコのプラハにアップル製品を集めた博物館「Apple Museum」がオープンしました。

展示してあるものは、1976年から2012年までのアップル、ピクサー、そしてNeXTの製品群。

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この1976年から2012年までのアップル製品というところがいいですね。

やはり分かっている人もいるものです。まさにジョブズの時代、アップルが IT イノベーション企業であった頃のアップル博物館。

Apple Museum


Thirty years of Mac ads(1984-2014)

Macintosh でワクワクしたこと_デザイン表現

角丸

角丸(Rounded Corners)は、Macintosh のシンボル。

今はやりのHTMLコーディングでは border-radius とも呼ぶようですが 、アドビ使いの方は、Rounded Rectangle でしょうか。どちらにしても日本語では「角丸」。
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初代 Macintosh 128K の本体デザインも角丸っぽい面取り処理が施されていますし、ブラウン管も角丸(これは当たり前ですね。)、スクリーンコーナーも角丸、MacWriteと共に標準添付されていたペイント系ソフトの原型 MacPaint にもすでに角丸ツールは装備されています。

木工などの制作物での角丸(丸面取り)は、デザインによってはコストが 3割ほどアップする高級な仕様で、特別のときにしか指定できませんでした。

Basic という言語にはこの描画コマンドはなかったのですが、Machintosh で出合ったグラフィック・デザインの世界では使いたい放題なのには感激しました。

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Mac OS X 10.5(Leopard)から消えてしまった丸いスクリーンコーナーを戻すための Displaperture なんてアプリケーションもあります。

半透明

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Mac OS X で採用されたウィンドウサーバ Quartz は、DPS(Display PostScript)のように PostScript コードを格納し実行するのではなく、ビットマップとしてウィンドウのグラフィックスをキャッシュする PDF ベースの描画エンジン。たぶん Apple 仕様の PDF1.3 だったかと思います。透明度を特別にサポートしていました。

この Quartz を利用した一連のGUIのデザインの名称が Aqua(アクア)。

ガラスやプラスチックを思わせる透明感は新鮮で衝撃的でした。

その後、途中からヘアラインメタル調も加わえて現実の物を画面上で再現する「スキューモフィズム」に突き進んで行きます。

坊主憎けりゃ

その反動でジョブズの死後、残された人々の手によって「フラットデザイン」に改変されるのですが、これがすばらしい GUI デザインなのかはよく分かりません。行き過ぎたスキューモフィズムに対して「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」でかなり無理をしている感じです。

Macintosh でワクワクしたこと_AppleTalk

最初の AppleTalk は1984年に Apple が開発した通信プロトコル群の総称。

当時企業ではホストコンピューターとワークステーションを結ぶためのネットワークは普及していましたが、専門性が高くまた高価だったので一般の利用にはほど遠い世界のものでした。

ケーブルを繋げばすぐ使える。

そこに現れた AppleTalk を利用したネットワークは、煩雑なブロードキャスト信号のためにネットワーク技術者には嫌われていましたが、一般の人には敷居が高かかったネットワーク設定を自動的に行い、分かりやすいサービス選択方法を提供したことは画期的なことでした。

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最初は LocalTalk といって線形デイジーチェーン(数珠つなぎ)で機器をつないでいく方式で、ファイル共有やプリンタ共有などのサービスが提供されたわけです。

たぶん専門家以外でネットワークの有用性について気づいていたのは、当時複数台の Macintosh や周辺機器を LocalTalk で繋いで仕事に利用していた方々でしょう。

次に EtherTalk となりイーサネット接続、ルーター利用と進化していきますが、TCP/IP も時代とともに自動化技術が進み、AppleTalk はMac OS X 10.6 でフェイドアウトしてしまいました。

AppleTalk を利用していた当時、分かり易い資料がなかなか手に入らなくて苦労しましたが、おかげで OSI参照モデルというコンピュータ通信の階層構造を理解するのにずいぶん役立ちました。

今では無線LANルーターの設定も自動化されていますが、その設定ナビゲーションにはなんとなく欲求不満が起きます。たぶん自動化の捉え方が違うのでしょう。

Apple が最高のイノベーション企業であったのは過去の話になったようです。


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