平成のメメントモリ

年明け早々、お正月の期間をなんて名だったか思い出せなくなりました。

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今日の一曲


Seven24 feat Vladimir Lobov – Fable

「幕の内」ん?、「ま」が付いていることは確かなのですがどうも違うようで、一日かけてやっと思い出したのが「松の内」。

これも都会では日常的に松や竹を見かけることが少なくなったせいなのでしょうか。

「正月」とは、本来は旧暦1月の別名で改暦後は新暦1月を意味することもある。

正月飾りは、歳神(としがみ)を迎えるためのもの。門松は歳神が来訪するための依代、鏡餅は歳神への供え物。

年頭の祝いをする「三が日」( 元日から3日まで)

「松の内」は正月の松飾り(門松)を飾っておく12月13日から1月15日(最近は1月7日)まで、注連(しめ)の内とも。

門松を片付けた後の正月は「松過ぎ」

で、ついでに思い出したのが「門松は冥途の途の一里塚」のあの狂歌。

おめでたい日だからこそ_「死を想え」

古代ローマのメメント・モリ

古代ローマでは、「将軍が凱旋のパレードを行なった際に使われた」と伝えられる。将軍の後ろに立つ使用人は、「将軍は今日絶頂にあるが、明日はそうであるかわからない」ということを思い起こさせる役目を担当していた。そこで、使用人は「メメント・モリ」と言うことによって、それを思い起こさせていた。

Wikipedia

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同時期の中世末期のヨーロッパで流布した『死の舞踏』

室町時代のメメント・モリ

門松は冥途の途の一里塚 目出たくもあり目出たくもなし

一休宗純(とされています。)

お正月は一年の始まりであり、めでたい。しかし正月が来る度に、死に近づいているということを忘れてはならない。

室町時代後期(戦国時代)の有名な「メメント・モリ」ですね。

「これを見なさい、皆さん。目が出てしまって穴だけ残っているのを『目出たい』と言うのだよ。人は知らぬうちに、昨日を無事に過ごした気持ちの馴れにまかせて今日を暮らしている。『飛鳥川の淵瀬常ならぬ世』とは言うけれど、それを目で見るわけでもないから実感できない。そんな人々に『ご用心』と言いたいのだ。誰でもみな骸骨にならないかぎり、目出たいことなど何もないと心得るべし」

一休骸骨

その少し前の南北朝時代には、兼好法師もこう記しています。

あだし野の露消ゆる時なく、鳥部山の煙立ち去らでのみ住み果つる習ひならば、いかにもののあはれもなからん。世は定めなきこそいみじけれ。

命あるものを見るに、人ばかり久しきはなし。かげろふの夕べを待ち、夏の蝉の春秋を知らぬもあるぞかし。つくづくと一年を暮すほどだにも、こよなうのどけしや。飽かず、惜しと思はば、千年を過すとも、一夜の夢の心地こそせめ。

徒然草(第7段)

昭和のメメント・モリ

見えていない現実を突きつけた写真と鮮烈なコピーの数々が印象的だった藤原信也の『メメント・モリ』(1983年)。
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「その景色を見て、わたしの髑髏がほほえむのを感じました。」

「死は生の水準器のようなもの。死は生のアリバイである。」

「あの人骨を見たとき、病院では死にたくないと思った。なぜなら、死は病ではないのですから。」

平成のメメント・モリ

1月5日の朝刊に掲載された宝島社の企業広告「死ぬときぐらい好きにさせてよ」樹木希林さん(72)

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「死ぬときぐらい好きにさせてよ」

人は必ず死ぬというのに。

長生きを叶える技術ばかりが進歩して

なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。

死を疎むことなく、死を焦ることもなく。

ひとつひとつの欲を手放して、

身じまいをしていきたいと思うのです。

人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。

それが、私の最後の欲なのです。

宝島社 企業広告 2016

「ひとつひとつの欲を手放して、身じまいをしていきたいと思うのです。」

同感。

「死ぬときぐらい好きにさせてよ」という、宝島社の広告コピー。あれは私とは違うの。私はふだんから好き勝手しているから。逆に広告の反響が大きくて、驚いたわ。世の中の人はみなさん、そんなに辛抱して暮らしているのかって。最初、話が来たときは顔の部分だけ合成するのかと思ったら、すごいセットを作るじゃない。本当に水に入ったのよ。宝島社も元気よねぇ。(2017/5/12 AERA)

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