水木しげる作品と少年時代_時には昔の話を

書き始めは「水木しげると私」というタイトルにしようと思ったのですが、それではいかにも故人と関わりがあったような思わせ振りになってしまいます。

実際には水木作品の少年読者の一人だっただけのこと。

ですから「水木しげる作品と少年時代」。


時には昔の話を

時には昔の話をしようか
通いなれた なじみのあの店
マロニエの並木が窓辺に見えてた
コーヒーを一杯で一日
見えない明日を むやみにさがして
誰もが希望をたくした

ゆれていた時代の熱い風に吹かれて
体中で瞬間(とき)を感じた そうだね

道端で眠ったこともあったね
どこにも行けない みんなで
お金はなくても なんとか生きてた
貧しさが明日を運んだ
小さな下宿屋にいく人もおしかけ
朝まで騒いで眠った

嵐のように毎日が燃えていた
息がきれるまで走った そうだね

一枚残った写真をごらんよ
ひげづらの男は君だね
どこにいるのか今ではわからない
友達もいく人かいるけど
あの日のすべてが空しいものだと
それは誰にも言えない

今でも同じように見果てぬ夢を描いて
走りつづけているよね どこかで

水木作品には皆さんそれぞれに思い入れがあり、エライ先生方も評論しているわけですが、自分が初めて水木作品に出会ったのは、小学生高学年の頃。

振り返って思えば、それからの自分に大きな影響を与えた事も確かです。

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妖怪ものに関しては、水木先生の使徒のように振る舞っている人々の作品は、水木作品の浅漬けの漬物。古いぬか漬けの味わいには到底及びません。

多分、少年時代に彼らの作品を読む機会があったとしても、水木先生のときのような影響を受けることは無かったと思います。

基本的には水木作品と同じ妖怪物といえる宮崎アニメも同様。

エンターテイメントとしては楽しく、エコロジーを中心とした世界観やリアルな背景描写に単純化された登場人物という表現方法、間の取り方は共感できるのですが、そこに至る原体験が水木先生と違うためなのか、深く訴えるものはもうひとつ。

(水木先生は宮崎アニメに対し『樹や森を描かせるとバカみたいに巧い』という評価を与えています。)

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たぶん、水木作品の絵や短いセリフには、日本人としての原点に届く何かがあるのしょう。

水木先生が漫画として描いたことで、初めて「妖怪」というものに命が吹き込まれ、日本人の持つセンチメントに強く訴える姿が現れました。(夏目漱石なら文字でも絵のように表現できたかもしれません。)

1964年(昭和39年)から5年間

1964年から1968年にかけての5年間は、ご多分に漏れず、劇画ブームに熱狂した少年でした。

68年公開の『2001年宇宙の旅』と出合ってからは、その方向性は大きく変わってしまったのですが、それでも水木作品は日本人として自分に寄り添う古き良き文化に親しむきっかけとなりました。

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この自分と水木作品との出会いの時期は、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』でいえば、

14 旅立ちの青い空
水木しげる作品と少年時代_1964年以前

15 チャンス到来!?
16 来るべき時が来た
水木しげる作品と少年時代_1965年

17 プロダクション旗揚げ
18 悪魔くん復活
水木しげる作品と少年時代_1966年

19 鬼太郎ブームがはじまった
水木しげる作品と少年時代_1967年以降

で描かれている時期と重なります。

しばらくの間、水木作品とともに懐かしの昭和時代を振り返ります。

不思議な壁掛け円形カレンダー

Anaptárカレンダー

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反時計回りに進む1年分の日付が特徴。

主要な休日やサマータイム、春分や秋分などの分点、夏至や冬至といった至点など季節的に重要な日のほか、新月から満月までの月齢、日の出から日の入りまでの日照時間、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、そして冥王星も含む太陽系天体の位置、さらには北半球の星の動きなんて情報まで記載されているのだそうです。

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このため、カレンダーに載る情報は場所によって変化するものなので、年ごとに違うバージョンが作られています。

anaptar

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いわば、星座早見表のカレンダー版といったところでしょうか。素敵な発想ですね。(残念ながら日本版はまだないそうです。)

なんだかアナログなタイムマシンのような気もして、今回は過去と現在の間仕切り役で登場します。

ということで、今日の一曲はこれ。

The Time Tunnel – The Lost INTRO(1967)

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