『CSI: Cyber』まさかファミリードラマではないですよね。

先日、WOWOWで「CSI:科学捜査班」栄光のベストエピソード20 が放送されました。

『CSI:科学捜査班』15年のフィナーレ

久しぶりに観る懐かしの「CSI:科学捜査班」のエピソードでした。


CSI – 15 Years

「CSI:科学捜査班」栄光の15年

WOWOWで放送された2002年の第1シーズンから第9シーズンの2011年の第9シーズンまで、ウィリアム・ピーターセン演じる捜査班夜番主任のギル・グリッソム博士が CSI を辞職、サラの待つ熱帯雨林へと旅立って以降、ほとんど観ることもありませんでした。

それから4年後、今年11月にシーズン15で完結ということなのですが、ああ、まだ続いていたんだというのが正直なところ。

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ただ、15年の集大成として9月27日に米国で放送される2時間のフィナーレ特別編では、オリジナル・キャストのギル・グリッソム(ウィリアム・ピーターセン)とキャサリン・ウィロウズ(マージ・ヘルゲンバーガー)も登場するそうなので日本での放送が楽しみです。

・『CSI:科学捜査班-最終章- 終わらない街ラスベガス』は、WOWOWで11月7日に放送されました。久しぶりで観たギル・グリッソム博士とキャサリン・ウィロウズ。やっぱりいいですね。

CSI:科学捜査班-最終章- 終わらない街ラスベガス

『CSI:サイバー』


CSI: Cyber – Opening Theme [Full Version]

本家『CSI』も終了となったのですが、もうすぐ、残された遺伝子としてスピンオフの『CSI: Cyber』がスタートします。

こちらは、 霊能者捜査官から科学捜査班へと転職したパトリシア・アークエットが活躍するそうです。つまり霊能と科学と電脳と大好きな分野のそろい踏みになるのでしょうか。(だったらもっとおもしろいのに。)

電脳

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1986年ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

サイバー(電脳)とは、サイバネティックスが転じて、脳神経機能の電子的・機械的補完拡張やコンピューターへの接続技術のこと。

従来のハードSFに対するカウンターとしてW・ギブスン『ニューロマンサー』を始めとする SF界における思想、運動、スタイルを指す「サイバーパンク」というジャンルの出現は衝撃的でした。

そしてテーマ曲も変わらずザ・フーとくれば、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーがどのようなドラマを描いてくれるのか楽しみです。


The Who – I Can See For Miles

しかし、

まさかこちらもパトリシア・アークエットお得意の「ファミリードラマ」というわけではないですよね。

その心配の理由とは、

それはすばらしいファミリードラマでした。

パトリシア・アークエットといえば、『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア(Medium)』

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彼女を初めて見たのは、1997年デヴィッド・リンチ監督の『ロスト・ハイウェイ(Lost Highway)』だったでしょうか。


Lost Highway (1997) – Unbound

ここでちょっと怪奇サスペンス・ドラマの系譜

海外ドラマでは、1990年の『ツイン・ピークス(Twin Peaks)』以降10年ほど怪奇サスペンスが一つの系譜をなしていました。それから15年ほど過ぎた来年、続編のミニシリーズが次々と放送される予定になっています。やはり根強い人気があるようですね。

1990年~1991年

『ツイン・ピークス(Twin Peaks)』日本では1991年放送開始。
・2016年に、ミニシリーズが放送される予定。


Twin Peaks Intro High Quality

1993年~2002年

『X-ファイル』日本では1995年放送開始。
・2016年に、ミニシリーズが放送される予定。



デレクの予告:TVドラマ『Xファイル 2016年 新シーズン』特報

2004年

『スティーヴン・キングのキングダム・ホスピタル(Stephen King’s Kingdom Hospital)』日本では2004年放送開始。


Stephen Kings: Kingdom Hospital (Trailer)

2005年~2011年

『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア(Medium)』日本では2006年放送開始。

その後、『4400 未知からの生還者』や『クリミナル・マインド FBI行動分析課』などの宇宙人モノや犯罪心理モノへ移行していくのですが、怪奇サスペンス最後の真打ちとして登場したのが、『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア(Medium)』でした。

『ミディアム』

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“Everything in its right place” music video

この『ミディアム』、一体どこが面白かったのでしょうか。

確かに予知夢による霊能力捜査のミステリードラマなのでしたが、謎解きの方は意表をつく展開とまではいかず、よく登場する幽霊達も怨霊というよりもなぜか人間ぽい。『ツインピークス』のような怪奇サスペンスを期待していたのに裏切られました。

ところが、霊能力者がいる家族のドラマといった見方に変えたところ、家族や仕事場の人々の描かれ方がすばらしく、とうとう最終回まで見続けることになったのです。

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他のドラマとは違い、家庭でのシーンの各部屋はなんとなく日本風にこぢんまりとしていて、キッチンダイニングには、たくさんのマグネットが貼ってある冷蔵庫や小物がいっぱい飾られた壁、年季の入った木製テーブルなど実に生活感に溢れるものでした。

そんな親近感が湧いたところに、アリエル、ブリジッド、マリーの三姉妹と両親の会話が実に面白かったのです。

さらにジョーの会社での場面でも、今まであまり描かれることのなかった、一般的なアメリカ人男性の仕事上でのできごとや悩みなども興味深く見ることができましたし、脇役のマニュエル・デヴァロス検事やリー・スキャンロン刑事もまさにツボにはまった感でした。

ということで、実にすばらしいファミリードラマだったわけです。

『いつかまた会う日まで』

ミステリードラマとしてのミディアムは、やはり最終回の第7シーズン第13話「 いつかまた会う日まで」ですね。


Medium – final

ジョーは出張先のハワイから戻る途中の飛行機が墜落して他界。7年後、メキシコでジョーを見つけ出す夢を見ますが、現実の世界に戻ると霊となった姿のジョーが立っています。

彼は「素晴らしい未来が開ける」と言って姿を消します。

(ここは、映画『2010年宇宙の旅』でフロイド博士の前にボーマンが現れて「素晴らしいことが起こる」と告げたシーンを思い出しました。)

それからさらに40年後、アリソンは録音した曾孫の声を聞きながら、安らかに息を引き取ると霊となったジョーが出迎えます。

と完結したのですが、それも夢だったというオチで続編も考えることもできます。

確かこの最終回については、モデルとなった実際のアリソン・デュボアが存命なので、どういう結末になるのか話題になった記憶があります。

『6才のボクが、大人になるまで』

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パトリシア・アークエットといえば、彼女が昨年アカデミー助演女優賞受賞した映画に『6才のボクが、大人になるまで。』もあります。

この映画は子供の成長物語というテーマのフィクションなのですが、同じ俳優による撮影が2002年の夏から2013年の10月まで12年間を通して断続的に行われた異色作。


映画『6才のボクが、大人になるまで。』予告編

12年間という長い期間の物語は、時代ごとの区切りを暗示するシーンもなく、同じ画質でシームレスに繋がっているので、実際の俳優たちの加齢変化でやっと気がつく仕掛けになっています。

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(ただ、登場するゲーム機や Mac 、iPhone の機種から大体の年がわかります。この映画での年代当てゲームは Apple ファンのもうひとつ楽しみ。)

こちらもすばらしいファミリードラマでした。

派手なエピソードもなく、普通の人に起こるだろう人生のさまざまな出来事をただ描くだけでは退屈な映画となってしまうわけですが、そこに俳優たちの実際の加齢変化を写し込むことで、人生における「時の流れ」というものを浮かび上がらせようとした監督の意図は見事に成功しています。

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さらに、この映画の撮影期間の大半を占める2005年から2011年は『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア(Medium)』のアメリカでの放送期間と重なります。

パトリシア・アークエットが霊能力を発揮する場面こそありませんが、ミディアムとよく似た家族の雰囲気に懐かしさもありました。

アメリカ人の普通の人生に起きることと日本人に起きることにお国柄の違いを感じながらも、子供が成長するとともに老いた自分の人生を顧みるときに感じることには共通するものがあるようです。

そして以前、「親というものはいつまでも、成長した現実の子供にそのかわいかった頃の記憶を投影させて見ているのかもしれない。」と気がついたことなどを思い出したりしました。

寅さんと満男

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ひとつの作品ではありませんが、日本では映画『寅さんシリーズ』で1981年から1997年までの16年間、寅さんの甥・満男(吉岡秀隆)の年々成長する姿がスクリーンに登場していたのが思い出されます。

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『人生に、寅さんを。~「男はつらいよ」名言集~』

これも俳優の実際の加齢変化で、現実の時の流れが映画に加わることによって、架空の寅さんという存在がさらに身近にいるように感じるようになってきました。

ということで、

『CSI:サイバー』はパトリシア・アークエットのお得意の「ファミリードラマ」でした。なんてオチを決して期待したりしていません。(実は期待してたりして。)

今日の一曲。


Kingdom Hospital — Worry About You

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