若き頃に感じた_音に聞こえた「いにしえ」日本2

古代から現在まで、色々なスタイルの日本人の琴線に響く「神代」「畏怖」「もののあはれ」「原風景」を感じた曲を集めてみました。今回は青年時代に出会った「いにしえ日本」。

若き頃に感じた「いにしえ」日本。

『夕凪の賦』姫神

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『賦』とはどのような意味なのでしょう。

有名なのが「春は名のみの風の寒さや 谷のうぐいす歌は思えど」の早春賦ですが、こちらは詩歌。

ところが『夕凪の賦』には歌詞がありませんので歌うことはできません。英語での曲名は Evening Poem となっていますので、詩曲といったところでしょうか。

風もおさまり波の穏やかな夕暮の海に平安朝の「もののあわれ」あるいは「もののふ」達の儚さを思い浮かべてしまいます。

『炎の舞』喜多郎

現在アメリカでは評価の高い喜多郎ですが、今の曲は中国依りで日本人としては感動が薄いのです。逆にそれ故アメリカ人に受けるのではと思ったりします。

自分としては『天界(1978年)』『大地(1979年)』が彼の「もののあわれ」を感じる日本人としての傑作と思っています。

シルクロード以降の彼の変節は何が原因だったのでしょうか。

『千年の祈り』姫神

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名古屋の「にっぽんど真ん中祭り」に代表される市民参加型の新しいスタイルの団体踊りは、どちらかといえば民衆が仮装するなどして集団で町々を巡って熱狂的に踊った「ええじゃないか」的な発想で、作為的、刹那的であまり好きになれません。(伝統的な農耕民族としての純粋な喜びの感情が感じられないということ。)

同様に、いかにも「これぞ勇壮な日本の太鼓」という団体での「舞台興行太鼓」が流行っているのですが、こちらも演出過剰でしっくりしません。

いにしえの日本を代表するのは古くはゆったりとした高揚感を生む太鼓の単調なリズムの展開、あるいは生死を分ける戦場での統率をとるため、あるいは戦の高揚感を高める陣太鼓が本当の日本らしさを感じさせます。

『千年の祈り』は、鐘の響きから始まり、小太鼓の心地よい小刻みなリズムに続いて、悠久の日本の田園風景を感じさせるストリングスセッションが現れ、さらに生きることの喜びを感じさせる伝統音楽的な歌唱法の女性コーラスが加わり、それらが一体になって壮大になっていく。 まさに心の奥の日本人としての魂を呼び覚まさせられる想いです。

さらに悠久の時の流れを感じさせるこのタイムラプス映像には脱帽です。


千年の祈り Sen Nen No Inori – 姫神 Himakemi

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