幼き頃に感じた_音に聞こえた「いにしえ」日本1

古代から現在まで、色々なスタイルの日本人の琴線に響く「神代」「畏怖」「もののあはれ」「原風景」を感じた曲を集めてみました。

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初めて観た映画は 3歳の頃、名古屋の大曽根すずらん通の映画館で観た洋画のワンシーンがかすかに記憶の断片として残っています。そこに初めて大人の世界を垣間見たのでした。

現代化が急激に進められた昭和の日本に、それは教えられる機会も無く、はっきりとは分からなかったけれど脈々と受け継がれていたのです。

それが幼き頃に出会った「いにしえ日本」。

■ 幼き頃に感じた「いにしえ」日本。

『ゴジラ』サウンドトラック

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『ゴジラの逆襲(1955年)』の公開年に生まれていますので、『キングコング対ゴジラ(1962年)』からしか劇場で観ていません。

それでも本多猪四郎、円谷英二、伊福部昭のゴールデンコンビによる由緒正しいゴジラを堪能していましたが、『三大怪獣 地球最大の決戦(1964年)』以降のゴジラは漫画となってしまい、以降、ゴジラを観に行くことはなくなりなりました。

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また、ゴジラシリーズではないのですが、50年後の現在『進撃の巨人』として蘇っている『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年)』はフランケンシュタインが人間を食べるシーンなど、初期のゴジラ映画の放つ以上の恐怖感を味わった覚えがあります。観終えて一週間ほどは、窓から巨大な顔が覗き込む恐怖感に捕らわれていました。

後の日本やアメリカでのリメイク版はひどいもの。

懸命にリアル感や恐怖感を追っているのでしょうが、終戦の混乱期の暗さと冷戦の恐怖を陰に秘めていた昭和という時代の重さを背景にした怪獣の再現は難しいようです。

伊福部昭の曲は、昭和という時代にまだ色濃く残っていた、過去から受け継がれた伝統や風習を通して日本人の原点である自然に対する畏怖心を感じさせます。

『わんぱく王子の大蛇退治』サウンドトラック

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スサノオに対して何故か体の奥底から恐怖感が湧き出てきたのを覚えています。

スサノオの「八岐大蛇退治」は勝者から見た英雄物語ですが、牧歌的先住民の縄文人と渡来人のスサノウという野蛮な文明的弥生人との闘争における、スサノウによる凄惨な虐殺を美化したものと考えられます。

しかし、当時は幼くて訳が分からなかったかったと思います。

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今の歳になって考えれば、自分に流れる縄文の DNA が騒いで、スサノオへの反感と被征服者の八岐の大蛇の悲しさを感じたのかもしれません。

平安初期にあった朝廷軍の東北地方侵攻とアテルイの降伏や平安後期の奥州十二年合戦、大和との戦に敗れて五百十余年の室町時代の『もののけ姫』で描かれたアシタカ一族も同様。

現在では先住民の精霊信仰(アニミズム)と征服者の御霊信仰(ごりょうしんこう)の区別がなくなり日本の原始宗教という範疇に収まっていますが、遠い過去にはそれぞれの思いが込められているのです。

『新日本紀行』サウンドトラック

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1963年10月7日から1982年3月10日までの18年間、NHK で放送された日本で初めての本格的な紀行番組。(『新日本紀行』が国内を対象としていたのに対して TBS に世界各地160か国を取材した映像を放送した『兼高かおる世界の旅』があります。こちらも長寿番組で1959年から30年続きました。現在ではどちらも貴重な映像記録となっています。)

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昭和という時代にはまだ色濃く残っていた、過去から受け継がれた伝統や風習を通して日本人の「原風景」が記録されました。それから40年以上の月日が流れ、『新日本紀行』の撮影された時点がさらに新しい原風景ともなっているという二重構造になっています。

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人々の営みやその風景は今も心の隅でしっかり息づいています。こうした数々の『新日本紀行』が番組『新日本紀行ふたたび』として蘇り、当時と今を結びつける新たな紀行として視聴者の支持を得ています。

記録を積み重ねた映像資産は時代を経て価値を生んでいます。昭和を知る上で『新日本紀行』は格好の教材であり、地域再生のヒントになる宝の山です。

『新日本紀行』発刊にあたって

新日本紀行

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