ピンク・フロイドのラスト・アルバム

ピンク・フロイドとしては20年ぶり、そして最終作となるオリジナル・アルバム『永遠(The Endless River)』が11月12日リリースされます。

しかし、残念ながら50年間のバンドの歴史に別れを告げる最後のアルバムと位置づけられています。

 


Marooned(孤立)

Pink Floyd – Marooned(1994年)

今年 5月に公開されたピンク・フロイドのオフィシャルビデオ『Marooned』。

ピンク・フロイドにとって初のグラミー受賞曲『Marooned』に 3年ほど前から流行っている「ISS time-lapse video」とチェルノブイリの映像を組み合わせたもの。

現在でも、この「ISS time-lapse video」を使用した様々なイメージビデオが作られています。どんなに進化してもどことなく嘘っぽさを感じさせる CG ではない、本物の地球の映像のインパクトが感動を呼ぶのでしょう。

The World Outside My Window – Time Lapse of Earth from the ISS

しかし、今更あのピンク・フロイドが「ISS time-lapse video」を使用するなんて。それにチェルノブイリで走る男の姿は、あの「菅直人」を想像してしまいます。

ということで『Marooned』は好きなのですが、映像構成は昔のピンク・フロイドらしさを感じられません。寄る年波に勝てず、そろそろ限界なのかな感じてしまいました。

 


The Endress River(永遠)

「自分の手にしているものは、失ってしまうまで分からない」

そして最近やっと 7月ごろから噂されていた新しいオリジナル・アルバムの姿が見えてきました。

wpid-safariscreensnapz001-2014-10-12-11-33.jpg

この CD に印刷され、プレビュービデオにも使用されている図形の意味は、ピンク・フロイドの歴史を表したものなのでしょうか。気になります。

The Endless River – Audio 1 Audio 2

wpid-20131013_01-2014-10-12-11-33.jpg

The Endless River 公式ページ

音源は1993年から94年にかけて『対(TSUI)』用のセッションの際にレコーディングされたもので、2008年に死去したリック・ライトの最後の作品としてまとめられたもの。

 

「『Louder Than Words』は、僕とニックとリック3人がテムズ川に浮かぶハウスボート、アストリア(デヴィッド・ギルモア所有のスタジオ)で行った最後のセッションからのものなんだ。リックの独特のキーボードを聴くと、『自分の手にしているものは、失ってしまうまで分からない』ということを、今気づかせてくれる。」

デビッド・ギルモア

収録される全18曲のうちの12曲はリック・ライトが作曲に関わっており、ロジャー・ウォーターズは不参加。かわりに物理学者のスティーブン・ホーキング博士が前作『対(TSUI)』に続き参加しています。

The Endless River – Short EPK

さらにピンク・フロイドのオリジナル・アルバムとしては最終作となるようです。

 

いいや。リック・ライトも亡くなってしまったしね。今回の新作以降、新たな作品を出すことはないって断言できるよ。僕の妻のポーリーもそれがいいアイディアだって考えている。残念だけれども、『永遠(TOWA)』がラスト・アルバムだよ。

デビッド・ギルモア

ふたつ理由がある。ひとつはデヴィッドがピンク・フロイドとしての活動はやり尽くしたと思ってること。彼はピンク・フロイドの大掛かりなショーなどより規模の小さい活動をしたいんだ。ギター演奏や創作活動に専念したいんだろうね。もうひとつの大きな理由はリックが亡くなったことだ。彼の存在はとても大きいので正直なところリックなしでは本来のピンク・フロイドを表現できない。

ニック・メイソン

ロジャー・ウォーターズがいないピンク・フロイドで、中心がリック・ライトの曲となれば、「リック・ライト風インストゥルメンタル」なピンク・フロイドが最高な自分には、待ちに待ったラスト・アルバムとなりそうです。

 


ピンク・フロイドといえば EMI、そして東芝EMIでした。


所属レーベルの変遷

2006年、東芝EMIは東芝グループから離脱し、東芝は音楽事業から撤退。

ピンク・フロイドと EMI は、アルバム収録曲の個別配信をめぐり訴訟で争っていましたが、2011年 1月に決着。新たに向こう5年間の契約の更新を行いました。

ところがその翌年の2012年、ユニバーサルミュージック・グループがEMIのレコードレーベル部門を買収。しかし、欧州委員会が欧州連合競争法に抵触することを理由に資産の一部の売却を命じたため、2014年1月、ピンク・フロイドが所属するパーロフォンレーベルはワーナー・ミュージック・グループに移っています。

そして2016年からは、

 

デビュー以来『狂気』までピンク・フロイドはEMI所属。『炎』以降はヨーロッパがEMI、それ以外の北米、カナダ、南米、豪州、日本はCBSソニーが担当することになった。その体制で1990年代後半まで続いたが、その後タイトルごとの契約によって、ソニーからEMIへカタログが戻る。『対(TSUI)』までのカタログが全て全世界EMIになるも、その後のEMI買収の余波で、全カタログがワーナーヘ。PINK FLOYD RECORDSを設立し、全原盤がピンク・フロイドの元に。2016年1月全カタログが日本はソニー・ミュージックに移籍(以前と同じような形でヨーロッパがワーナー、それ以外の北米、カナダ、南米、豪州、日本などはソニーが担当することになった)

ピンク・フロイド オフィシャルサイト

 


そして発売。

wpid-20141122_01-2014-10-12-11-33.jpg

イギリスでは、 Amazon UK 史上最高のアルバム予約枚数を打ち立てたそうで、全世界16カ国のアルバム・チャートで初登場1位を獲得し、計20カ国でトップ5入りを果たしたそうです。

iTunes では、11月7日にリリース。でも律儀に発売予定日の12日にダウンロードしました。

初めて全曲を聴き終わった時、なんの印象も残らず、そんなはずはないと何度も聴き直してもやはり同じでした。

どうもピンク・フロイドのオフィシャルビデオ『Marooned』での予感が当たったようです。

個人的はもうピンク・フロイドは存在しないような気がします。やはり、 リック・ライトのいない影響は大きかったのでしょう。

 

さよなら、ピンク・フロイド。そして、ありがとう。

20180817_011.jpg


本日の一曲

幻のアルバム「Uncharted Waters」

 

「Uncharted Waters」は存在しないピンクフロイドのアルバムです。この仮想アルバムは、『ザ・ウォール(The Wall)』のリリース前にロジャー・ウォーターズがバンドを出てしまった場合に、ピンク・フロイドのアルバムがどのようになったかを想像したものです。このアルバムは、1978年にリリースされたデビッド・ギルモアの『David Gilmour』とリック・ライトの『Wet Dream』のソロアルバムに含まれる曲を同じトラック上に再構成したものです。

Pink Floyd – Uncharted Waters(1978年)

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中