おもしろそうなのは『Apple Watch』。

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iOS 8 がリリースされ、「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」が発売されました。さらに情報筋の話としてOS X「Yosemite」の正式版リリースは10月末で、発表イベントでは12インチの薄型ノートとMacの新モデルも披露されるとも報じられています。

「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」独自のものなのか、iOS 8 の新機能なのかよく分からないニュースが飛び交っていますが、もともと iPhone や iOS の進化にはギミック的おもしろさはあっても、センス・オブ・ワンダー(sense of wonder)な感動を期待するのは無理ですので、まあ、時期が来たら手に入れようかなといった程度。

Apple Watch

それよりも、おもしろそうなのは同時に発表された『Apple Watch』。

腕時計とは

腕時計が普及し始めたのは女性のアクセサリーとしてであり、ブレスレットに時計のケースを取り付けたものが原点である。

それに次いで実用的な道具として腕時計は強度と装着感が要求され、革ベルトにワイヤーを通してワイヤーの両端をケース本体に溶接するスタイルが生まれた。

しかしベルトの損傷時などに取り外しが不便であることから、バネ棒をベルトの接合部に通しておき、このバネ棒をラグにはめ込むスタイルが確立し、現代まで続くことになる。

これと併行してコマをつないで装着感と強度を両立させたブレスレットも登場・発展していき、やはりバネ棒を介してラグにはめ込むスタイルが採用された。

腕時計_Wikipedia

原形は iPodnano 第六世代

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iPod mini の後継製品として2006年に登場した iPodnano。その「第6世代」にあたる 2010年から 2012年にかけて販売された iPodnano は形がほぼ正方形となり、そのコンパクトさからサードパーティによって様々なリストバンドが発売され、ウェアブルアイテムとして人気を博しました。生産中止となった 2年後の現在でも、新品は ¥ 35,000 程度で販売されています。

ここに今回の Apple Watch の発想の原点を感じることができます。

マーク・ニューソンの参画

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『Apple Watch』の発表寸前に、昨年末、落札価格 97万7000ドル(約9900万円)で話題になった赤いメタリックな Mac Pro をジョニー・アイブと共にデザインしたマーク・ニューソン氏が、Appleのデザインチームにシニア・バイス・プレジデントとして参画していると報じられました。

Marc Newson Ltd

マーク・ニューソン氏のプロダクツをいろいろ見ても、そのデザインの良さはあまり理解できないのですが、ただ「Jaeger-LeCoultre Atmos 566 by Marc Newson」という置き時計(なんと10,000,000円近い価格)のデザインには、これから Apple が志向すべきデザインの方向が感じられます。

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Jaeger-LeCoultre Atmos 566 by Marc Newson

オーストラリア人デザイナーのマーク・ニューソンが、ジャガー・ルクルトおよび置時計アトモスとのコラボレーションを再び表明しました。複雑機構の神秘に魅せられた彼は、アストロノミックキャリバー566に、新しいデザインを施すことを決めました。その結果、アトモス 566 by マーク・ニューソンは、バカラクリスタルから新たな表情を見せる壮麗な仕上がりとなっています。時、分表示は、北半球の天空表示と東西南北を背景に配されています。また12時位置には、月表示(回転ディスク)と均時差表示を備えています。数々の魅力的な要素を持つこの置時計は、無限と絶対を誇示して時間と空間を超越しています。

オートクチュールとプレタポルテ

ということで期待していたのですが、実際発表された『Apple Watch』のデザインは Atmos 566 と比較してかなり大衆化されています。これはオートクチュールとプレタポルテの違いに似ています。つまり「注文服」と「高級既製服」ですね。

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当然、既存の時計業界からデザインについての感想も出ています。

ビベール氏はアップルは同製品をデザインする際に「複数の基本的な間違い」を犯したと指摘。「この腕時計には、セックスアピールがない。女性的過ぎる上、すでに出回っているスマートウオッチに似過ぎている」と語ると、さらに「正直言って、入学したての学生がデザインしたかのようだ」と付け加えた。

角が丸みを帯びたスクエアフェイス型のアップルウオッチについて、すぐに流行遅れになると予想。「高級品にはいつも、時代を超えた何かがある。それは希少価値があり、威厳を伝えるもの」とし、数百万台の販売を見込み、数年経てば修理不可能となるであろうアップルウオッチについては、同じことは言えないだろうと付け足した。

AFP

搭載カメラの進化によってスマートフォンによってコンパクトデジタルカメラ分野が打撃を受けつつある状況で、わざとオートクチュールを持ち出してプレタポルテを評価していますが、実際のところ中級以下の時計業界への影響はかなりあるかもしれません。

カシオはどのような対抗策を打ち出してくるのか楽しみです。

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アナログウオッチでBluetooth V4.0に対応したカシオ EQB-500

工業デザインとジュエリー

最近の IT における発想のコモディティー化の影響で、先行して発表されている他社のウェアラブル製品と比べて機能面はそんなに代わり映えしません。

その点、登場時点から「iPhone」vs「Android」と似た道をたどるのですが、『技術面で頭打ちになるなどコモディティ化が進行すると、アフターサービスや調達性による差別化が発生、ここで消費者が所定のメーカー製品を選択するようになる。(Clayton M. Christensen )』という考え方があり、最初からすでに確立されたエコシステムを利用した技術や機能面を強調しつつ、周辺アクセサリーのすそ野を広げて他分野の企業を巻き込むことで差別化を図ろうということでしょう。

この点ではデザインセンスも含め、Samsung などの単なるハードの組立メーカーは全く歯が立たないでしょう。(とくに高収益のハイエンド市場において)

すでに、もともとのブレスレットとベルト専業メーカーからこの分野では新規参入の Apple 系のアクセサリーメーカーまでがこれから開拓される新しい市場に向けて意匠を凝らしたブレスレットやベルトに知恵を絞っていることと思います。

宝石・貴金属を用いて作られたファイン・ジュエリー (Fine Jewelry)からコスチューム・ジュエリー (Costume Jewelry) まで、価格にして数百万から数千円まで幅広く品揃えされると楽しいですね。

本日の一曲。

http://youtu.be/EjAoBKagWQA
All is full of love

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