Apple WWDC 2014

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Apple WWDC 2014 が開催されました。

ビットレートの大掃除

開催直前に Beats MusicとBeats Electronics を買収したというニュースが話題となり、これは WWDC で iTunes のハイレゾ化の発表がありそうだと、iTunes Match の作業で DRMフリーでビットレートはすでに 256 kbps になっているはずなのですが、一応確認してみました。

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ミュージック→曲の表示で、表示オプションから「iCloud の状況」「ビットレート」と「種類」を追加してみると購入した項目に128 kbps の曲がけっこうありました。「購入した項目」とは多分 iCloud に登録された iTunesの「購入したもの」のことでしょう。つまり、削除しても再ダウンロードできるということ。

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そこで、過去にダウンロードした 128 kbps のファイルをすべて選択して削除。

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するとクラウドには 256 kbps のファイルが存在していることが分かりました。

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そこで、一括してダウンロードを開始。

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iCloud のダウンロード可能アイコンが順に消えて、ローカルライブラリがみるみる 256 kbps となっていきます。種類も「購入したAAC オーディオファイル」となっていて DRMフリーになっています。ただ、過去に購入した曲のうち現在 iTunes に存在しない場合には 128 kbps のままの曲がありました。

ソフトオーディオチューナーの Snowtape から iTunes にエクスポートした曲のうちマッチした曲も同様。こちらの種類は「マッチしたAAC オーディオファイル」となります。

128 kbps と 256 kbps の差は意外に大きく、DRM という余計な情報もないのでチープなパソコン用外部スピーカーでも聞き分けられるほどクリアな音質となり、明らかに高音部分の抜けが違ってきました。

チャーリー・マック・ブラウン登場

http://www.youtube.com/watch?v=KQAR4pAb6Zo
6 Top Features in OS X Yosemite | Apple WWDC 2014 | Mashable

さて、準備万端にしてWWDC基調講演を迎えました。ところがこれが期待外れ。今年はハードウェアの発表も「ワンモアシング」もなく、「ソフト」と「開発環境」に特化したものになりました。まあ、基本に戻ったのでいいことなのですが。

ということで、今回の目玉は OS X 10.10 「OS X Yosemite」。

ネーミングにつては「Yosemite」はインテルのネーミングみたいで二番煎じな感じ。Mavericks のほうが印象が強かった。

次にデザイン。iOS 7 から「フラット」なものに変わったのに合わせ、OS X も Mavericks で始まったフラットデザイン化が Yosemite ではさらに推し進められています。

フラットデザイン

昨年の WWDC では iOS 7 の発表とともに「フラットデザイン」が話題となっていました。

凝りすぎたスキューモーフィック(Skeuomorphic)デザインには確かに辟易していましたが、といって単純なフラットデザインでは、現在の液晶TV のようにロゴを取ってしまうとどこのメーカーか分からない、つまらないデザインになってしまう可能性もあります。

フラットデザインが重要視するのは、物理的デザインのディティールよりも GUI における効果的で機能的なスタイル。つまり、影やグラデーション、べべル加工や反射は全て削除し、デジタルインターフェースとしての強みを前にだしたいという方向性。究極は色のついた四角形にイニシャル文字といったところでしょうか。理想はLED平面キーボードのキートップ。

マーベリックスとヨセミテのアプリケーションアイコン比較

まず目を引くのは新たにリデザインされたアイコン。ここでフラットデザインはどう扱われているのでしょう。

マーベリックスとヨセミテのアプリケーションアイコンを比較したサイト

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Mavericks vs. Yosemite App Icons

古くからの Mac ユーザーには一番ショックなのではこの Finder アイコンの変更ではないでしょうか。キュビスムな絵画の雰囲気がなんとチャーリー・ブラウンになってしまいました。

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オリジナルの Mac アイコンはアンリ・マティスの絵画にインスピレーションを得たものですが、Finder アイコンはピカソの絵画にインスピレーションを得てデザインされたと言われています。

チャーリー・ブラウンも好きなのですが、彼の持つ独特な哀愁感も表現されず、何だか単なる大人しい優等生になってしまいました。まるでジョブズ無き Apple の人々の戸惑いを表しているよう。やはり時代は変化するものですね。

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Mavericks vs. Yosemite App Icons

もうひとつの大きな変化はゴミ箱アイコン。メッシュのゴミ箱がとうとう半透明プラスチックになってしまいました。ま、こちらの方は時代に即してリアル感があります。 iOS のゴミ缶アイコン似でなくてよかった。

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Mavericks vs. Yosemite App Icons

ゴミ箱と並んで重要なフォルダアイコンは、グラデーション中心が中央部に移動して折れ線が下部に描かれ、ある意味よりリアルになっています。なんとなく初期の OSX に戻った様な。

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Mavericks vs. Yosemite App Icons

「メール」アイコンは縦長になり、背景のグラデーションの方向が逆転、スタンプが小さくなって左から右へ移動しました。全体にすっきりとしてなかなかいい感じです。

お気付きですか、全体を通して確かにデザインはすっきりとしていますが、影やグラデーション、ベヴェル加工や反射をすべて排除しているわけではないようです。フラットデザインとはいえ、スキューモーフィックのいいところはうまく残されているので安心しました。

既視感が満載の新機能

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iCloud Drive

基調講演では「Continuity」(継続性、つながり)といったキーワードで「iCloud Drive」が紹介されたとき、今更感で気持ちが一杯になりました。

なぜなら過去の Apple のクラウドサービスのうち一番利用していたサービスだったからです。それが iCloud で打ち切られたので、やむなく Dropbox へ移行した方も多いと思います。横目で Dropbox の盛況をうらやましく思い、再び復活させるのなら iCloud で打ち切りを指示した人物に謝罪してほしいもの。

どちらにしても OS の標準機能としてFinder に組み込まれるのは安定性とアップデートの手間を考えると嬉しいことです。

Apple のクラウドサービスについて

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【概歴】

2000年 1月 iTools
2002年 7月 .Mac
2008年 7月 MobileMe
2011年10月 iCloud

ちなみに iTools のころから利用していますので、利用歴が14年にもなるのですね。

【サービス内容】

メール(mac.com / me.com / iCloud.com)
連絡先(アドレスブック)
カレンダー(アイカル)
ブックマーク
メモ

iWeb(iCloud で打ち切り)
iDisk(iCloud で打ち切り)
ギャラリー(iCloud で打ち切り)

ほんとうは iCloud で打ち切られたサービスのほうを愛用していた人が多かったかもしれません。

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そのお詫びというわけでもないでしょうが、少し応用を利かせて、メールは「MailDrop」という iCloud経由のファイル添付機能を使って、最大5GBのファイルを添付できるようになります。これはグッドアイデア。

ネーミング変更について

今更ながらサービス内容を見ていて、Apple がマーベリックスで犯した間違いをもう一つ思い出しました、アプリケーションのネーミング変更です。「アドレスブック」が「連絡先」、「アイカル」が「カレンダー」に変更され、発音しやすく音韻のよさが台無しになってしまいました。これについては現在でも不満です。統一する必要があるのなら iOS の方を変更すべきでした。

Dock が半透明になり、しかも白と黒が選べるようになるそうです。Dock については初期の頃から左寄せで使用しているので黒の半透明でアイコンが平面的に収まっていたのですが、そのバックグラウンドが白になったのはマーベリックスから。これがやっと下部表示でも同様になり、ひとつ前の仕様に戻るだけ。

同様にウインドウタイトル、プルダウンメニューも同じ仕様になるようです。

ウインドウボタン
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ウインドウボタンをフラットに、そしてアイコンも変更しましたということなのですが、「最適化」ボタンのアイコン変更も MacOSX になってから+になっただけ。以前は矢印ではありませんがボックスの大きさで右側に表示していました。
アクアに飽きて今風 System 6 に先祖帰りしましたということでしょうか。

システムフォントとプルダウンメニュー

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シンボルの Apple マークもグラデーションがなくなり先祖帰り、プルダウンメニューもメニューバー同様半透明に。よくみるとシステムフォントも変更されています。これで 3度目になるのでしょうか。マーベリックスでは間に合わなかったのとみえます。というのはすでにマーベリックスには iOS で使用されている Helvetica Neue 「ウルトラ・ライト」が搭載されていした。ヨセミテでは解像度の関係もありますから「ライト」ぐらいになったのでしょうか。

それとウィンドウの下部のべべル(角丸)について、これは今回のヨセミテからというわけではありませんが、いつのまにか切りっぱなしから再び角丸にもどっています。この角丸には終了地点を暗示してくれる効果があるのですが、フラットデザインということで再度切りっぱなしになるのかと心配していましたが、変更はないようです。

通知センター

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通知センターの表示機能が拡大して、これも半透明のバックグラウンドとなります。

もともと通知センターのバナー機能は「Growl」が Mountain Lion で実装された情報センター以前にMac にもたらしていたものです。

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Growl はバージョン1.3 の SDK に Mist という新機能を追加しました。これはGrowlがインストールされていない環境でも、アプリケーションがGrowl通知を生成できるようにするものです。

Growl が動作していれば、Growl が機能する。Growl が動作していない場合、OS が Snow Leopard または Lion ならば Mist が通知を表示し、Mountain Lion ならば通知センターに通知を表示させることができます。

Macの情報センターはこの Growl の機能を取り込んだものだったのですが、今回からさらに機能を増やすようです。

今度はここに通知以外にウィジットを置くことが可能できるようになります。Mac でウィジットといえば、Dashboard ウィジットが有名ですが使い勝手に難があり、近年少々寂しい状況にありました。
それがこんどは通知センターでも App Store からダウンロードして利用できるようになるのです。

ウィジット自体を Apple の管理下で利用してもらう意図でしょうが、利用しやすくなるなら歓迎です。

「App Store は今の社会が愚民社会である証拠」と言われないために。

App Storeは今の社会が愚民社会である証拠

今回注目すべきことは、Mac と iOS機器 の連続性を表すキーワード「Continuity」(継続性、つながり)でしょう。これからはデスクトップとモバイルにあった垣根が取り外されようとしています。OS X Yosemite と iOS 8 で、スマートフォンの使い方ががらっと変わりそう。

高度な機能は OSX で実現して、その成果の必要な一部を iOS に移植といったスタイルの方がソフト開発においても素直な気がします。つまり、機動性がなくセンサー機能を持たない Mac に対して、iOS 搭載機器を情報収集装置として利用し、高度な加工を Mac で行い、その概略をフィードバックするスタイルが透けて見えてきます。また同時に OS系アプリの優秀な人材も流入して iOS 機器ならではの利用方法を深化させることでしょう。

今日の一曲


Erik Wollo Computerlove Guitar Version of Kraftwerk

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