黄昏時(たそがれ)のスポットライト

トワイライトは「日の出前や日没後の薄明かり」転じて人生の黄昏時、ライムライトは「昔の舞台照明用の灰白灯」転じてスポットライトを浴びて注目されること。

『太秦ライムライト』

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今年の1月に映画『太秦ライムライト』TV編集版が NHK BS で放送されました。偶然チャンネルを変えたら始まったのですが、このところ二代目中村吉右衛版『鬼平犯科帳』に凝っていることもあり、つい見入ってしまいました。

二代目中村吉右衛版『鬼平犯科帳』


鬼平犯科帳エンディング

時代劇は視聴者の好みで選ばれる俳優やロケハンされる風景、監督の感性などにより制作年代で醸し出す香りが違います。

数ある過去に制作された『鬼平犯科帳』のうち、70年代の丹波哲郎版、80年代の萬屋錦之介版には馴染めず、90年代の二代目 中村吉右衛門版に魅了されました。

平成元年から始まったこのシリーズ、まだ昭和の匂いが色濃く残るドラマに若き日の郷愁を誘われます。また、はかなさを感じさせるジプシー・キングスの曲をバックに江戸の四季の風物詩を描いたエンディングも魅力の一つです。エンディングとしては TVドラマでは最高と思います。

TV編集版と劇場版
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あらすじ
太秦の日映撮影所に所属する斬られ役一筋の大部屋俳優・香美山清一(福本)が主人公。ある日、半世紀近く続いたテレビ時代劇ドラマが打ち切られる。そんなおり、香美山は駆け出し女優の伊賀さつき(山本)と出会い、ともに殺陣の稽古をする師弟関係となる。香美山の指導のおかげでさつきはチャンスをつかみ、東京に旅立つ。対照的に香美山には老いが忍び寄り、ついに引退の日を迎える。時が経ち、さつきが主演する大作時代劇の話が持ち上がる。久しぶりの京都に胸躍らせるさつきだったが、撮影所に香美山の姿はなかった。さつきは香美山のもとを訪れ、復帰を懇願するが、香美山はかたくなに拒否する。

これにはTV版と劇場版があるそうです。NHK で先にドラマ公開され、後日映画公開されるのは過去の『ゲゲゲの女房』も同様でしたが、こちらは映画の方はコケました。

原作は同じでも演出をはじめ、俳優もスタッフも違い、TV版とはまったく別作品として捉えられ評価された結果でしょう。今回は同じ内容のTV編集版と劇場版。異なるメディアでのディテールの違いを楽しめそうで、けっこう観客動員するのではないでしょうか。

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主人公の香美山清一を演じるのは、55年の俳優人生で初めて主演を務めた「5万回斬られた男」の異名を持つ福本清三。
ヒロインの伊賀さつきは世界武術大会優勝者で映画初出演の山本千尋。

「さつき」に「千尋」なにやらジブリアニメを想像させますね。ということは香美山清一は釜爺かな。

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福本清三さんの生き方は、陰ながら真面目にこつこつと続けていけば、やがていつかは花が咲くこともあると夢を持たせてくれます。日本の伝統的な職に対する矜持について想い出させてくれます。

映画『太秦ライムライト』オフィシャルサイト

映画『二郎は鮨の夢を見る』

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映画『二郎は鮨の夢を見る』予告編

『二郎は鮨の夢を見る』
銀座の名店「すきやばし次郎」の店主・小野二郎さんと、すし職人の世界に迫るドキュメ­ンタリー。80歳を超えてなお現役の彼が握るすしは5年連続で「ミシュランガイド」三­つ星を獲得し、世界中の美食家をうならせてきた。そのすしの味に魅了されたアメリカ人­のデヴィッド・ゲルブ監督が3か月にわたり二郎さんに密着取材を敢行し、職人としての­生きざまや、息子や弟子たちとの師弟関係を描き出す。世界的名店を支える者たちの誇り­と仕事への情熱が、深い感動を呼び起こす。

シネマトゥデイ

先日、国賓として来日したオバマ大統領が安倍晋三首相と東京・銀座の寿司屋で会食をしました。

招かれたのは東京・銀座の寿司屋「銀座 すきばやし次郎」で、レストランの格付け本、「ミシュラン・ガイド東京版」で最高の評価となる三ツ星を7年連続獲得している有名店で、2011年に米国人監督が制作したドキュメンタリー映画『二郎は鮨の夢を見る』で有名になった80代の職人のやってい店。

この店の名前はそのドキュメンタリー映画で知っていて、「オバマ米大統領は来日当夜、日本料理の神髄とも言うべきすしを食べるようだ。」との報道に、まさかあの店に行くのでないか、しかし小さな店なのでセキュリティの関係で難しいのではと思っていたところ本当に招待してしまいました。

さすが安倍晋三首相と思いたいところですが、首相は「銀座 すきばやし次郎」に通ったことがあり、『二郎は鮨の夢を見る』を観ているので招待したのでしょうか。映画を知っているオバマ大統領側からの要請があったのでしょうか。そこのところはよく分かりませんが、まあ三ツ星を連続獲得している店なので一度は訪れたことはあるかもしれませんね。

そんなこんなで急にこの映画に興味を持った人が増えたのでしょう、『二郎は鮨の夢を見る』が再上映されるようです。

オバマ大統領来日記念!緊急上映決定!!『二郎は鮨の夢を見る』オフィシャルサイト

この映画からも「職人の矜持」が伝わり、古き良き日本の伝統がまだ生き残っていることに感動させられます。さらに外国人から見た日本の風景の捉え方にも新鮮さを覚えます。この映像と曲の使い方は『アッテンボローのSatoyama』を彷彿とさせます。

『一月の日本』

最近では、アメリカのカルフォルニア州から1月に夫婦で来日した旅行クリップが「vimeo STAFF PICK」に取り上げられて注目を浴びています。

January in Japan

アッテンボローのSatoyama

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2004年に放送された『アッテンボローのSatoyama 映像詩 里山 ~命めぐる水辺~』続編の『~覚えていますか ふるさとの風景~』

NHKスペシャル「映像詩 里山~命めぐる水辺」を海外向けに再編集したものを、世界の自然番組の第一人者アッテンボロー氏のナレーションで放送したものです。英語のナレーションで見る日本の風景はまた別の印象を持ちます。こちらの撮影スタッフは日本人なのですが、再編集時の構成を外国人が手伝ったかどうかは定かではありません。

今日の一曲


Chris Franke. Viciente.

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