元総理大臣と温泉

「本当に悲しい思いです。」安倍晋三首相は8日に自身のフェイスブックで、3日亡くなった歌手でタレントのやしきたかじんさんへ哀悼の意を表しました。

首相は10年前の自民党幹事長時代にやしきさんと交わした「いつか一緒に温泉に入ろう」との約束を、第1次内閣の退陣後に実現させた逸話を紹介。「尾羽打ち枯らした私を誘って頂いたのは、たかじんさんの気遣いだったと思います」と振り返った。

このような内容となることは十分想像できました。というかそれを書いて欲しいと内心願っていました。何故ならこの「元総理大臣と温泉」のオンエアをきっかけとして第2次安倍内閣発足に向けての流れが急展開し始めたと考えているからです。

「元総理大臣と温泉」と第2次安倍内閣

2007年09月26日 第1次安倍内閣総辞職。

2010年09月07日 尖閣諸島中国漁船衝突事件。

2011年01月09日 たかじんのそこまで言って委員会「元総理大臣と温泉」に出演。

2011年03月11日 東北地方太平洋沖地震。

2011年10月18日 「BSフジLIVE プライムニュース」に出演。

2012年03月02日 BSフジ主催「プライムニュースの集い」に出席。

2012年08月10日 李明博竹島上陸。14日 韓国による天皇謝罪要求。

2012年09月12日 自民党総裁選挙への出馬表明。

2012年12月26日 第2次安倍内閣発足。

2010年09月の尖閣諸島中国漁船衝突事件以来の中韓両国の言動を見聞きし、同時に民主党政権のお粗末な国家運営に、第二次世界大戦後の「民主化」改革によって作られた諸制度、自分が受けた教育、マスメディアの報道姿勢、過去の政治家の言論、進歩派インテリ人々の言動などすべてのものがどんどん空しくなってきていました。時代は変化しており「戦後レジーム」というものの破綻が鮮明となり、進歩派だけでなく保守派も含め戦後体制を維持しそれを糧とした人々を過去のものにしないと明日の日本は無いかもしれない。そんな思いが強くなっていました。

それは終戦を迎えた人々が感じたであろうそれまでの自分のアイデンティティを生み出していた社会的な部分が幻想であったという虚無感と怒りと同様な状況でした。

そこに2011年01月にのたかじんのそこまで言って委員会「元総理大臣と温泉」。

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分かったのは第1次安倍内閣総辞職後の4年間を「戦後レジーム」から離れると見えてくるさまざまな問題の根底にあるものをもう一度見据え、その対処法をひとつひとつ具体化する戦略を立てる時間としたこと。

これでやっと時代が変わるかもしれないと強く直感させてくれました。今の日本の状況はその産みの苦しみのときと。このひとがもう一度総理大臣になるべきだということ。

そして東北地方太平洋沖地震。

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日本人にとって日本とは何かを素直な心で問い直させるきっかけとなりました。

いまなお「戦後レジーム」を糧としている人々は最後の砦として「反原発」にその活路を見いだそうとしていますが、誰もが表だって反論できないイデオロギーを掲げ、論点をすり替えながら自らの勢力を広げていく手法であることはすでに知られています。そしてその手法は相手を思考停止に追い込んでしまうことも。

そして第2次安倍内閣が発足。

結果的にこの内閣発足のきっかけとなった「元総理大臣と温泉」は、安倍晋三の再起という当時では予想していなかった方向を一般の人々に気づかせ、暗黙に期待をいだかせるきっかけとなったエポックメーキングな番組と記憶しています。

思いは阿倍首相自身も同様なようで、先のやしきたかじんさんへ哀悼の意の逸話となったのでしょう。

時代は鎌倉末期かも

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「たかじんのそこまで言って委員会」を放送している局

興味深いことに、たかじんのそこまで言って委員会は関東地区では放送されておらず、この逸話をリアルタイムで覚えているのは政治の中心地である東京以外の人々だということです。まるで鎌倉・室町時代に戻ったかのような展開。

旬な政治討論番組

1957年の『時事放談』から始まる政治討論番組にも旬というものがあり、

1990年代の『サンデーモーニング』と『ビートたけしのTVタックル』
2000年代の『たかじんのそこまで言って委員会』
2010年代の『BSフジLIVEプライムニュース』

時代性を敏感に捉えられるのは10年ぐらいまでであとは惰性で続くことが多いようです。これは獲得した固定視聴率を維持するためには置き去りにされた人々のための番組作りになるので仕方のないことでしょう。

しかし時代の流れる方向を知るにはやはり旬な討論番組を観ておくことは必要かもしれません。そこにはポピュリズムと似てきた民主主義時代の明日のきっかけを予感されるフレーズが散見され、それを契機に時代が動くこともあるのです。

本日の一曲
安倍内閣と同じく iTunes へのリリースに 3年も待たされた Age Of Echoes の曲です。

AGE OF ECHOES – MERIDIAN

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