ジョブズ氏とアイヒラーホーム後日談

昨日はジョブズ氏の三回忌でした。あれからもう二年も過ぎたのですね。 …

いろいろ話題になるジョブズ氏の育った家は Google Map で「2066 Crist Drive, Los Altos」を検索、ストリートビューにすると観られます。このビューもなんとなく寂しく感じるのは自分だけでしょうか。


ロスアルトスのジョブズ一家のランチスタイルの家。
“Ranch-style house” Wikipedia

これは「アイヒラーホーム」ではありません。

ジョブズ氏の歴史的建造物

スティーブ・ジョブズ氏の育った家が歴史的建造物の指定受けるか

米アップルの共同創業者、故スティーブ・ジョブズ氏が育ったカリフォルニア州ロスアルトスの家を、同市の歴史的建造物に指定する手続きが進んでいる。 市の歴史委員会が23日の会合で、歴史資産としての評価を検討する。指定が承認されれば、今後家屋の保存が義務付けられる。 ジョブズ氏は中学生時代、養父母とともにこの家に移り住み、そのまま高校を卒業した。1976年にはこの家のガレージでスティーブ・ウォズニアック氏とともに初代パソコン「アップル1」を組み立て、翌年2人で近くのクパチーノを拠点にアップルを創業した。 評価書には「ジョブズ氏が残した影響はこの先何世代も残るだろう」と書かれている。 家屋は52年に建てられた1階建てで、不動産サイトによれば時価150万ドル(約1億5000万円)と推定される。

(CNN)

アメリカン・ドリームの象徴ともいえる有名なガレージを持つこの家は IT関係者の巡礼の地となることでしょう。もし自分にお金があれば、買い取って保存したいくらいです。ただ、社(やしろ)を建てジョブズ神を祭るわけにはいかないでしょうね。

ところで彼は仏教徒だったはずですが、どのような戒名を授かったのでしょう。「林檎院電術居士」とか。

ジョブズ氏とアイヒラーホームの後日談

『スティーブ・ジョブズ』ウォルター・アイザックソン

伝記『スティーブ・ジョブズ』によって Appleの創設者がアイヒラーホームで感受性の強い若々しい時代を過ごしたことを明らかになったとき、全米的に関心を集めました。 2年前にこのブログでも取り上げています。
アイヒラーホーム_SUDAREの部屋

ところがこの話題に関して2012年3月に新しいことが分かりました。 もっとはやくお知らせすべきでしたが、当時いろいろと事情がありまして、この情報をチェックできなく、とうとうジョブズ氏の三回忌を迎えてしまいました。

マッカイ・ホームズ

ジョブズ氏は1967年に養父母とともにロスアルトスの家に移り住むまえは1959年からマウンテンビューの家に住んでいました。そしてその家、つまりアイヒラーホームこそがジョブズ氏に大きな影響を与えたということでした。ところが、

the Jobs family’s home in Mountain View, CA. Photo: David Toerge

その後の調査で、1959年からのジョブズ一家が住んでいたマウンテンビューの家も「アイヒラーホーム」ではないことが分かりました。

マウンテンビューのジョブズ一家の正確な住所が電話会社の記録によって確認され、現地でジョブズの幼年期ホームの写真を確認したジョー・アイヒラーの息子ネッドとアイヒラーホームの販売責任者は「その家はアイヒラーではない」と判断しました。それは1955年にアイヒラーホーム近隣の小さな区画を開発した別の業者「マッカイホームズ」ために設計されたものでした

実際には、ジョブズのマウンテンビューの家もアイヒラーホームのオリジナルの建築家であるアンシェンとアレンの仕事でしたので、基礎、暖房、材料、およびスタイリングに違いはありますが、アイヒラーホームと同様に自由流動スペースを持ち、壁から天井までのガラス越しにドアの外に開放されています。アイヒラーホームでないとしてもジョブズ氏が彼の少年時代の家が彼に製品コンセプトにおける根源的な影響を与えたと語ったとしても不思議ではありません。

共同設立者だったウォズニアック氏自身は実際にアイヒラーホームに住んでいましたので、その外観とアーキテクチャに精通していて、マウンテンビューの家を訪問して「この家はアイヒラーではない。おそらくジョブズは自分のように実際にアイヒラーに住んでいた人を知っていたので、アイヒラーホームについて何人かの記者や著者に語ったのかもしれない。 そしてその記者や著者はスティーブが自分の家について話したと思った可能性がある」といった内容を語っています。

この件で何人かのアイヒラーファンはジョブズ氏の伝説が傷ついたりアイヒラーホームの評価の低下を恐れ、抗議したそうです。 という後日談でした。

お詫びして訂正申し上げます。

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