小椋佳 名曲のウラ話

9月 6日の「徳光和夫のトクセンお宝映像!」ヒット曲仕掛け人小椋佳!名曲のウラ話を大胆告白!

確かに衝撃的なウラ話でした。


少しは私に愛をください
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少しは私に 愛を下さい
すべてを あなたに捧げた私だもの
いちども咲かずに 散ってゆきそうな
バラが鏡に 映っているわ
少しは私に 愛を下さい

たまには手紙を 書いて下さい
いつでも あなたを想う私だもの
あなたの心の ほんの片隅に
私の名前を 残してほしいの
たまには手紙を 書いて下さい

みぞれの捨て犬 抱いて育てた
やさしいあなたを 想い出しているの
少しは私に 愛を下さい

実は、曲中のバラは日本勧業銀行のシンボルだったのです。

20160107第一勧業銀行になるまで親しまれた日本勧業銀行のキャラクター「のばらちゃん」。

日本勧業銀行が1971年第一銀行と合併したとき、アメリカ留学中に感じた気持ちを歌った曲なのだそうです。確かにこの曲の「あなた」を会社と置き換えてみると、エリートサラリーマンの会社人間の哀歌に置き換わります。

見事です。これぞ衝撃的な名曲のウラ話。


思い出すのは

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小椋佳氏が浜松支店長の時代、仕事で浜松出張のついでに、第一勧業銀の浜松支店に何度か寄ってみたのですが、彼の姿を拝むことはできなかったこと。

歌手「小椋佳」についてはいろいろ想い出があります。


珠玉のベスト3

手元にある小椋佳の曲は 340曲。

年季の入った「小椋佳」ファンの珠玉のベストはこの三曲。メディアではほとんど露出していません。

『身辺抄』

造化めくチューリップの花を厭う夜
天気予報はまた雨を告ぐ
決議に間のある議論でつづきゐて
窓には春がささやかれゐる
色彩のなかりし過去を省みる夜を
春の雪止む気配なし

小さき拳に形となりし砂の城
上げくる潮にすでにあやふし
ゴキブリを電気掃除機に吸いこます
戯れも暑き午後のひととき
明日をのみ追いつつゆけば
忘却という言葉さへ死語といはむか

珈琲をのみし夜更けを再放送の
テレビもいつか疎ましからず
鳴りいでし柱時計の音色さえ
意欲なき今日のわれにへつらふ
計画のみに過ぎし幾つかのことありて
この秋もまた安息はなき

それぞれの形に冬の空を刺す
枯れ木の道に歩み疲れき
尾を振りて寄りくる犬を突きとばす
わが裡にある何かを恐る
往来なき舗道に雪の降りしきりときに
追憶の野兎がとぶ

二番目の歌詞「ゴキブリを電気掃除機に吸い込ます/戯れも暑き午後のひととき」のフレーズはもう最高。

いままでゴキブリに対する人の行動を歌った歌詞はあったでしょうか。初めて聴いたときのこの衝撃、分かります?

『モク拾いは海へ』

少年よ 君達もいずれ 僕達が重ねたような
夢の世界を訪ねる旅に 出掛けることだろう
少年よ 君達もいずれ 僕達が気付いたように
夢の世界の旅の挫折を 味わうことだろう

歴史は確かに幸せを ばらまいてきたけれど
僕らの日々が 輝いている訳ではない
歴史が残した幾つかの 嘘という吸ガラを
僕らはつつき 捨ててきただけかも知れない

モク拾い達が 今海へ
モク拾い達が 今海へ

少年よ 僕達を 卑怯者と呼べ
せめて醜さを さらけ出すまいと 逃げ去る者達を
少年よ 君達に 期待させて欲しい

ここにとどまって 新しい価値を 生み出す者達よ
燃え殻つぶしのモク拾い
年老いたというには 早すぎるけど
僕達はつかれてしまった

モク拾い達が 今海へ
モク拾い達が 今海へ

いつの日にか 君達の創る 新しい国に
呼び戻されることを 祈りながら

この曲小椋佳の曲の中でもかなりマイナーと思うのですが、何故か小椋佳はコンサートで取り上げるのです。

「モク拾い」とは吸い殻を拾ってタバコとして再生し、売る商売のこと。その言葉を知っているのは昭和生まれぐらいでしょう。

まだなんとか豊かな現在では死語になっています。しかし、限りない円安に向かい始め、日本経済が凋落したときには再び復活するかもしれません。

『渡良瀬を行けば』

野を分けて 風がゆくと
ひとすじの 河に似た跡
風を追い 白々と 続いている

あぁ それは思い出たどる
心の中の路に似て
なんと 密やかなものか

野を分けて 風がゆくと
かくれ咲く 花に気付いた
その色の いつまでも 揺れて 残る

あぁ それは白いまま散った
憧れ抱いたひとに似て
なんと 哀しいものか

渡りもあえぬ 渡良瀬の
河のほとりを 一人来て
心細道 すべもなく
心を告げる 人もなく

野を分けた 風が去ると
茫々と あおい草原
陽盛りに 静まって 遠く拡がる

あぁ それは思い出たどる
心の中の路に似て
なんと 儚いものか

遠く武蔵野を琵琶法師が行く姿が彷彿とされます。やはり、人生ってこんなもの。

数千年の間繰り返してきた年老いた人々の想いを間もなく自分も同じように体験することでしょう。

この三曲がマイベスト。

小椋佳について語ることはまだまだあるのですが、今日はここまで。

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