放射能を吐く大怪獣

近所のスーパーの福島県産のレタスの特売。いつもの地元産の安物に比べて柔らかく、美味しかった。 …

福島原発事故の問題はまだ現在進行形です。

ビキニ環礁

デーモン・コア

連鎖反応の量によって「未臨界」「臨界」「超臨界」に分けられます。核分裂性物質を短時間で超臨界状態にしたのが、原子爆弾。

そしてついにこの日、スローティンの手が滑り、挟みこんだドライバーが外れて二つの半球が完全にくっついてしまった。即座にデーモン・コアから青い光(=チェレンコフ放射)が放たれ、スローティンの体を熱波が貫いた。

まるでSF小説の一節のような語り口ですが、過去に実際このようなことが起こっていたとは信じがたいことです。

アメリカのロスアラモス研究所にて各種の実験に使われ、後に原子爆弾に組み込まれてクロスロード作戦にて使用された約14ポンド(6.2kg)の未臨界量のプルトニウムの塊。不注意な取り扱いのために1945年と1946年にそれぞれ臨界状態に達してしまう事故を起こし、二人の科学者の命を奪ったことから「デーモン・コア(悪魔のコア)」のあだ名がつけられた。

デーモン・コア – Wikipedia

そして、1946年7月1日、デーモン・コアがその中に組み込まれた核爆弾エイブル(Able)がクロスロード作戦にて使用され、ビキニ環礁に投下されました。この放射能も日本に飛来して雨となって降り注いだのでしょう。

「NHKスペシャル 映像の世紀 東西の首脳は最終兵器・核を背負って対峙した 第8集 恐怖の中の平和」

放射能

1950~1960年代を中心に、非常に多くの核実験(原水爆実験)が大気中で行われました。その際、核爆発によって生じた放射性物質が大量に環境中に放出され、その中でも比較的寿命(半減期約30年)の長い放射性物質であるストロンチウム90やセシウム137が現在でも環境中に存在しています。この影響で放射性炭素年代測定では 1952年以降の資料に対し14C年代測定が不可能になっています。


大気中核実験
45才以上の人なら思い当たると思いますが、子供の頃、放射能雨は普通の話題でした。

当時の放射能雨は隣国、中国の核実験の影響です。現在の放射線量はその中国の核実験のときを除くと過去最高だそうですが、中国の核実験の放射能雨を浴びた子供たち、すなわち自分たちはまだ生きています。

ムービー

『ゴジラ』

1954年、ビキニ島の核実験によって起きた第五福竜丸事件をきっかけに製作公開されたのが、第1作『ゴジラ』。

平成ゴジラシリーズやミレニアムシリーズ、ハリウッド版『GODZILLA』などの続編がありますが、どんなにリアルを追求しても、核実験が実際に行われているなかで公開された第1作にはかないません。なにしろ放射能雨という目に見えないゴジラが身の回りに降り注いでいたのですから。

最近は「放射能」ではなく「放射性物質」「放射線」というそうですが、やはり慣れ親しんだ「放射能」のほうが実感があり、ゴジラも「放射線を吐く大怪獣」より「放射能を吐く大怪獣」のほうが濃厚で恐怖感をそそります。放射能にまつわる話題は日常的でしたが、現在ほど神経質ではなかったような気がします。

『生きものの記録』


翌年公開された、黒澤明監督の核兵器の脅威から逃れるためと称してブラジルに移住を計画した老人のものがたりですが、最後に病室の窓から太陽を見て「地球が燃えとる」と叫んだのが印象的でした。

そういえば、原田役の志村喬さん、『ゴジラ』にも古生物学者として出演していたのですね。

『黒い雨』

偶然とはいえ21日、元キャンディーズのメンバーで俳優の田中好子さんが死去しました。55歳だったということで、同年代としては特に寂しい思いです。

アイドルグループの一員の印象が強いのですが。二次被爆の恐ろしさを描いた『黒い雨』で、矢須子に扮して好演、数々の主演女優賞を獲得しています。

DVDのデジタルニューマスター版では、矢須子が生き延びて、原爆投下から20年後に四国の霊場をヤケドの四十男と共に巡礼として歩く、原作には無いエピソードが19分のカラー映像として描かれている。これは今村監督が当初付け加える予定で撮影した物だが、迷いに迷った末に完成した作品から削除した物である。その未公開カラー部分は、神が人間を見守る様な視線で主人公と戦後の日本人を描いている。

黒い雨_Wikipedia

なぜ、監督が迷って削除したしたのか、それがなぜ今になって再び付け加えたのか。そこが気になります。もういちど DVD で観てみようと思っています。

ザ・シンプソンズ

Simpsons

日本の原子力発電所の事故を受け、スイスとオーストリアが人気アニメ「ザ・シンプソンズ」のストーリーに含まれる原子力発電所のトラブルを取り上げたエピソードなどの放送をキャンセルした。
同アニメでは、父親のホーマーが原子力発電所に勤務している設定になっており、仕事中に居眠りをしたり、燃料棒を道端に捨てたりと、風刺することで原子力発電の危険性を取り上げている。しかし、日本での事態が深刻化していることで、各国の原子力発電に対する姿勢にも変化が見られ、世間も敏感になってきているため、アニメで笑いまじりに放射能汚染などを取り上げるのは不適切と考えたようだ。

シネマトゥデイ

この「ザ・シンプソンズ」を初めて観たときには、その緑色の発光体を冗談のように扱っているオープニングには少々驚いたのですが、アニメ特有のブラックユーモアの表現として、自虐的に面白く感じてしまいます。
The Simpsons

放射線

じつは「放射線とは何か」と問われても、はっきりしたイメージがないのです。

Wikipedia で調べてみると、

放射線は、一般的には電離性を有する高いエネルギーを持った電磁波粒子線のことを指す。

電磁波は、空間そのものがエネルギーを持って振動する現象であるため、波を伝える媒体となる物質(媒質)が何も存在しない真空中でも伝わっていくと考えられている。波長の長い方から電波・光・X線・ガンマ線などと呼ばれる。

粒子線は、粒子が束状になって進んでいく状態である。電子線、陽子線、中性子線などがある。

放射線は、その電離・励起能力によって生体細胞内のDNAを損傷させる。軽度のDNA損傷は修復されるが、修復が不可能である場合にはDNAが損傷したまま分裂するか、もしくは細胞死を起こす。これらの影響が蓄積・拡大して身体機能を低下させるようになったものが放射線障害である。

確率的影響 主にDNA損傷が固定化したことで発生する影響である。被曝者本人に発現するがん、白血病のほかに、遺伝子の異常によって子孫に遺伝障害が現れることもある。少量の被曝でも発生する可能性があり、被曝した線量が多くなるほど発生する確率が高くなる。被曝線量が障害の発生確率に関係するため、確率的影響と呼ばれる。

確定的影響 主に細胞死によって生体器官の機能が損なわれて生じる影響である。ごく少量の被曝では影響が現れず、一定のしきい線量を超えて被曝すると影響が発現する。細胞死による機能低下によりほぼ確実に身体機能が損なわれるため、確定的影響と呼ばれる。

放射線障害_Wikipedia

となんだか分かったような分からないような。「光」が何なのかいまひとつ理解できないのと同じレベルです。

オンカロ

核廃棄物10万年の危険

たまたま観ていたBS世界のドキュメンタリー「地下深く 永遠(とわ)に ~核廃棄物 10万年の危険~」。

地下深く 永遠(とわ)に ~核廃棄物 10万年の危険~_BS世界のドキュメンタリー
2011年2月16日 水曜 午後11:00~11:50
2011年2月24日 木曜 午前10:00~10:50
2011年5月18日 水曜深夜[木曜午前 0:00~0:50]←もう一度再放送があるようです。

当然ですが、ひと月後、これが現実の身近な問題になるとはそのときには考えもしませんでしたが、「いのちの食べかた」以来の深い印象を受けたドキュメンタリーです。

OUR DAILY BREAD_いのちの食べかた

ONKALO

「オンカロ」とは、フィンランド南西部のオルキルオト島に建設中の施設で、フィンランド内の原発から出る放射性廃棄物を22世紀まで格納し、入口を厳重に封鎖して放射能がなくなる10万年後まで誰も立ち入れないようにする計画なのだそうです。

ONKALO

2005年には岩盤力学委員会からその報告書が出ていました。岩盤力学。このような分野もあるのですね。
フィンランドにおける地下岩盤特性調査施設(ONKALO)建設の近況_土木学会 岩盤力学委員会(PDF)

Into Eternity

この「オンカロ」を取材したドキュメンタリーが『Into Eternity (永遠に)』。「地下深く 永遠(とわ)に ~核廃棄物 10万年の危険~」の原題です。

Into Eternity -subtitulado- 1/5 “Hacia la eternidad” [HQ]

100000年後の安全

『Into Eternity』から『100000年後の安全』と元とは違う日本語タイトルに替わっているのですが、福島原発事故によって原発に関する知識を必要としている人が多くなっていると劇場での拡大公開が決定したそうです。

本日の一曲


Davol ~ Truth 2010

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