AR1158と超満月

最近、太陽と月に関わる天体の気になる話題がありました。 …

NASA:木星より大型のAR1158

 

太陽フレア発生

2011年現在は太陽黒点周期のサイクル24に入ったところです。

太陽フレアは通常、約11年周期で活動が増減している。黒点活動の勢いは2008年中に増すと考えられていたが、実際はそうならなかった。そして2009年になっても活動度は上がっていない。太陽黒点が観測されない無黒点日が、2009年に入っても約8割を占めている。 このような太陽活動の少なさは、これまでの約100年間に見られなかったものだ。

太陽黒点の活動は、地球が太陽から受けとるエネルギーの総量と相関関係にあり、黒点活動が大きく変化すると地球の気候にも影響がある。そのため、黒点活動には気候変動の観点から特別な注目が集まっている。

太陽の磁場の極性が入れ替わるため、専門的には、11年周期は実質的には22年ともいえる。約11年周期で増減する太陽黒点のサイクルは、古い磁場が一方の極から引き剥がされてもう一方の極まで達する周期に対応しており、1周期ごとに太陽磁場は反転する。11年周期をシュワーベ周期、2つの連続するシュワーベ周期のセットをヘール周期と呼ぶ。

太陽黒点がやっと出現:異例の「太陽活動低下」は今後どうなる?_Wired Vision

何が起こっているのだろうと「まさか小氷期に突入?」などと心配していた太陽活動の低下でしたが、やっと本格的な活動を始めたようです。


Nasa talks about solar storm in 2010-2011

2月14日夜(米国時間)、過去4年間で最大の太陽フレアが発生した。「Active Region(太陽活動領域) 1158」と呼ばれる太陽黒点のクラスタが、米国東海岸時間で2月14日午後8時50分(日本時間15日午前10時56分)にフレアを発生させ、そのクラスはX2.2とされた。これは、2006年12月以来、最大のフレアであることを意味する。

AR1158は1週間前には存在していなかったが、現在では木星より大型になっている。

前回の極大期は2000年だったが、大きな被害は報告されなかった。これは太陽に蓄積されたエネルギー解放が行なわれなかったためで、次の極大期にはこのエネルギーが解放される可能性があると考えられている。

太陽で巨大フレア、無線通信に障害報告も_Wired Vision

今回発生した太陽フレアは、2006年12月以来となる最大の「Xクラス」を記録した。X線の強度で5つにクラス分けされ、「X」が最も強い。だが、X2.2クラスの規模は、まったくの想定外というわけではない。太陽が活動期に突入すると予想されていた時期とまったく一致していたそうです。

景気循環と太陽黒点周期の関連を結びつける太陽黒点説があります。太陽黒点面積の増減は10~11年周期があり、穀物価格の騰貴、下落にもほぼ同様の周期があり、恐慌の発生にもまた同様の周期があるというものです。

また、歴史上の大きな出来事と黒点活動を結びつける説も昔から聞かされています。サイクルが似ているからといってかならずしも因果関係があるとは限りませんが、気になる偶然の一致ではあります。

それにしても、大きな自然現象には人間はあまりにも無力です。いくらリスク回避をしたとしても、その想定を軽く超えた「ブラック・スワン」が起きてしまいます。(今回の規模の大地震は過去に起きていますのでブラック・スワンでもありませんし、コストとの妥協の産物である恣意的想定値であり、ほんとうの想定値ではありませんから「想定外」でもありません。)

思い込み

順調な時期にはリスクを数値化して計算式に置き換えて考えるというゲームが横行します。それは「自分だけはババを引かない」という思い込みに支えられています。

次は東海地震の確率が高いと言われているのだから、自分のところは大丈夫と考えてしまいます。良心的な地震の専門家は「起こる場所や時期の予測は不可能」としているように、地球規模で考えれば日本全国いつどこにでも起こっても不思議ではないのにです。大きな自然現象には数字遊びは役に立ちません。起きてしまってからその経済的損失を概算するのが関の山です。それでも信じてしまうのは、悲しい人間の業なのでしょう。しかし、その業ゆえに再び立ち上がることができるのも事実です。

とにかく自然相手には「思い込み」がいちばん危険なのです。

スーパーフルムーン

大潮

今週は浸水・冠水に注意 3月23日 18時39分 東北から関東北部にかけての太平洋沿岸では、地震の影響で地盤が沈み込んでいることから、気象庁は、「大潮」の時期が続く今週いっぱいは、浸水や冠水に注意するよう呼びかけています。 今回の巨大地震では、岩手県から茨城県にかけての太平洋沿岸を中心に地盤が沈下したのが観測されています。気象庁は、これらの沿岸では、「大潮」の時期が続く今月26日にかけて、満潮の時間帯を中心に浸水や冠水のおそれがあるとして、注意を呼びかけています。岩手県から茨城県にかけての沿岸では、24日は午前5時すぎから午前6時ごろにかけてと、午後7時すぎから午後8時ごろにかけて、満潮を迎えます。気象庁は、「津波とは違って潮位はゆっくりと変化するので、慌てずに行動してほしい」と呼びかけています。

朔(旧暦1日)や満月(15日)の頃には、月・太陽・地球が一直線に並び、太陰潮と太陽潮とが重り合うため、高低差が大きい大潮(おおしお)となる。

潮汐_Wikipedia

そうか大潮なのか。

「3月19日のスーパーフルムーンは14%大きく30%明るく見える」

3月19日(日本時間20日)は、月が地球に最接近したときに満月になる、いわゆる「スーパーフルムーン」。月の軌道は楕円なため、月と地球の距離は一定ではなく、月が地球に最も近づいた位置(近地点)にあるときと、地球から最も離れた位置(遠地点)にあるときでは、約5万キロの差がある。地球から見た満月は、近地点のときは遠地点より約14%大きく、30%明るく見える。

Super Full Moon_NASA

そういえば今回の大地震の2日前に、

3月19日、19年ぶりに月が地球に最接近する。その距離は約35万6577キロメートル。1992年以来の最短距離だ。このような月の接近は「スーパームーン(supermoon)」と呼ばれており、世界のアマチュア科学者たちの間では、「地震や火山活動を引き起こす恐れあり」と話題になっている。

という記事を読んでいました。

結局、その後の震災報道に気を取られてしまい、この日の夜空を仰いで「お月さま」を観ることを忘れてしまったのですが、最大規模の接近は19年ぶりで、一般的なスーパームーン現象は1955年、1974年、1992年、そして2005年に起きたとされ、2004年12月に発生したスマトラ島沖地震(マグニチュード9.3)は、2005年1月に観測されたスーパームーンの2週間前に発生したそうです。

なんとなく今回の大地震と「スーパームーン」の関連が気になるところですが、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、今回の日本の大地震とスーパームーンは関連していないという立場をとっているようです。

「月の重力と潮の動きに関して言えば、3月11日は地球上、ごく普通の日でした。地球自身が、スーパームーンが近づいていることを知ってでもいない限り、2つの事柄に科学的なつながりがあるとは思えません」とのこと。

これらの因果関係は謎めいていて陰謀論者は喜んで取り上げるでしょうが、実際にはスケールが大きく複雑なので証明は難しいでしょう。根拠がないので、あとは信じるか信じないかといったところでしょう。

観月

誰にでも経験があるのが、月が大きく見えるときがあるということです。その理由として定番なのが、

地表近くの満月 月の明るさは満月で-12.7等、半月でも-10等前後に達し、夜間における最も明るい天然光源である。 地球上から月を観察すると、月の大きさが変わっているように見えることがある。

空高くに位置する場合と地平線または水平線近くに位置する場合とは、明らかに大きさに変化があり、前者の場合は小さく見え、後者の場合は大きく見える。

この現象は人間の目の錯覚によるものである。

カメラとは異なり、人間の目は視界に入るすべての物体を鮮明に見るべく、常に焦点位置を調節し、脳で画像を合成している。このため近場から遠方に連なる風景の先端に月が見える場合,ズームレンズを動かしながら見るように、人の認識する月が巨大化する。

逆に空高くに位置する場合は、比較となる対象物が存在しないために、小さく(実質的な目視上のサイズとして)見えるのである。

実際の月の視直径は、腕を伸ばして持つ五円玉の穴の大きさとほぼ同じである。空高くに位置する時の小さな姿は、五円玉の穴にその全てが収まってしまいそうに見える。地平線近くにある大きな月の場合は、五円玉の穴に入りそうもなく思えるが、実際は小さな月と同じように五円玉の穴に全てが収まってしまう。

なお、月の公転軌道は楕円形であり近地点約36万kmに対して遠地点約40万kmであるため、見かけの大きさは月の軌道上の位置により実際に変わる。

また、赤道上の地上から見ると一日のうちでも厳密には距離が変化する。月を天頂付近に見る時が一日のうちで最も月に近く、月を地平線付近に見るときは、それよりもおよそ地球の半径(約6,000km)離れるので、それだけ僅かに小さく見える。

月_Wikipedia

ということでしぶしぶ納得していたのですが、やはりあの時見た月は大きかったという印象は消え去ることはありませんでした。しかし、今回の「スーパームーン」現象ですっきりした気持ちです。

「月」のエンディングといえば、やっぱりこれが最高。

Fly Me To The Moon_Space Cowboys

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