This is MY OPERA

さて、その『フィフス・エレメント』はリュック・ベッソン監督の1997年の作品。 …

SFアクション映画ですが、コメディタッチが楽しい作品です。ここにブルース・ウィリスとは意外な配役ですが、考えてみれば、1986年からNHKで放送された海外ドラマ『こちらブルームーン探偵社(MOONLIGHTING)』のマディ・ヘイズ役を思い起こせば納得というものです。

退廃的近未来都市像

この『フィフス・エレメント』で一番印象的な場面は、前半の三次元的な雑踏の部分でした。やはり、近未来物はこのアジア的猥雑さが似合います。

港の空の色は、空きチャンネルに合わせた TV の色だった。_「千葉市憂愁」

で始まるウィリアム・ギブスンの1984年の初長編SF小説『ニューロマンサー』(Neuromancer)。
この書き出しで、自分の記憶の中に近未来の風景パターンが作られてしまいました。このとき初めて『2001年宇宙の旅』の呪縛から20年ぶりに抜け出したのを憶えています。同時に、概念ではありましたが、コンピュータネットワークとバーチャルリアリティの可能性と威力に興奮して、何冊か購入して友人達に贈ったのですが、あまり反響はなく残念な思いもしています。

実際に近い状況が生まれつつある現在、その技術の進歩に感動することが少ないのは、このときの感動があまりに強かったからでしょう。

スクリーンの世界でも、

『ブレードランナー』
1982年公開。監督のリドリー・スコットはSFホラー『エイリアン』(1979年)に次ぐSF作品となる本作でも、卓越した映像センスを披露した。従来のSF映画にありがちだったクリーンな未来都市のイメージを打ち破り、環境汚染にまみれた退廃的近未来都市像を鮮やかに描き出した。

『未来世紀ブラジル』(Brazil) は、1985年公開のSF映画。モンティ・パイソンメンバーのテリー・ギリアム監督で、情報統制がなされた「20世紀のどこかの国」の暗黒社会を舞台としている。カルト映画として一部の人間の強い支持を受けている。『未来世紀ブラジル』は「1984年版『1984年』」である。実際に、この映画の制作中のタイトルは「1984 1/2」だった。

『JM』(Johnny Mnemonic)は本作の脚本家でもあるウィリアム・ギブソンが書いた同名短編「Johnny Mnemonic(邦題:記憶屋ジョニィ)」を原案とした、1995年公開のサイバーパンク映画。脳に埋め込まれた記憶装置に情報を記録する運び屋ジョニー・ニーモニックをキアヌ・リーブスが演じた。

Wikipedia より引用

様々な郷愁を誘う「退廃的近未来都市像」が描かれています。まるで、「未来の記憶」のように。

This is MY OPERA

『フィフス・エレメント』でもうひとつ、妙に印象に残る不思議なシーンがありました。

5th element diva

挿入歌:「甘いささやき」Il dolce suono(ガエターノ・ドニゼッティ作曲:歌劇『ランメルモールのルチア』(Lucia di Lammermoor)より)
歌:インヴァ・ムラ(ソプラノ/Inva Mula)

オペラ歌手ディーヴァ(マイウェン・ル・ベスコ)の声(インヴァ・ムラ) ディーヴァの歌唱中にアクションシーンが入る。そのスタートと攻撃のタイミングは、それまでの「甘いささやき」から一変したリズミカルな「ディーヴァ・ダンス」と一致している。

今もオペラとオペレッタの違いが分からず、もともと演劇が好きではなく、それに歌唱が加わった歌劇もよく分からないのですが、このシーンだけは別でした。

そこにこのヴィタスの映像。
Vitas – Lucia Di Lammermoorr (il dolce suono)
『ランメルモールのルチア』(伊:Lucia di Lammermoor)は、ガエターノ・ドニゼッティが1835年に作曲したイタリア語オペラ。

超高音歌手として話題
ヴィタス(ロシア語: Витас; 英語: Vitas)、本名:ビタリー・ブラダソビッチ・グラチェフ (Виталий Владасович Грачев) は、ロシアで活躍する歌手、作詞家、作曲家、俳優、ファッションデザイナー。 彼の音楽はとてもユニークで、奇矯なテクノから、クラシックオペラなど、あらゆるスタイルの音楽を作曲している。 彼はロシアのテレビにもたびたび現れ、将来世界中で才能が認められることが期待されている。日本、韓国、香港の音楽界で契約を結ぶことを計画中。2008年現在、台湾、中国、アメリカでアルバムのリリースを果たしている。 2005年末、ヴィタスのミュージックビデオ"Opera#2"がインターネット上にアップされ、世界的に注目される存在となった。

けっこう『フィフス・エレメント』のディーヴァと『ランメルモールのルチア』のヴィタスの類似に気づいた人もいるようです。

あまり画像は良くないのですが、
VITAS and DIVA of 5th Element

さて、ここまでソプラノ歌手が続けばやはり、歌姫サラ・ブライトマンの登場ですね。
Sarah Brightman – Fleurs Du Mal [HD] [Widescreen]

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