老人Z

第36回国際福祉機器展に出展されるというパナソニックの「ロボティックベッド」の発表を読んで、これは「Z-001号機」の始まりかもしれないと感じました。

ロボティックベッド

国際福祉機器展 2010で「ロボティックベッド」が進化しました。実用化に向けて開発が進んでいるようです。

パナソニックは 24日、ベッドと車椅子に相互に変形する車椅子一体型の「電動ケアベッド」と左右のアームで頭の形状に沿って洗髪が行える「洗髪ロボット」の開発を発表した。
電動ケアベッドは昨年、発表した「ロボティックベッド」が持つ、ベッドから車椅子へ、車椅子からベッドへと相互に変形・分離・合体する機能をそのままに、大幅に小型・軽量化した。本体構造の簡素化と搭載するモータ数の削減により達成した。また、空気圧や補助輪などによるアシスト機能も備えており、介護者の負担を軽減することができる。


Z-001号機

1991年に公開されたアニメ映画に『老人Z』があります。近い将来迎える高齢化社会での老人介護をテーマにした近未来アニメでした。

そこに最新型介護ロボットとして登場したのが、第六世代コンピュータや超小型原子炉を搭載した自律型介護ベット「Z001号機」。

それから8年後に現実に登場した「ロボティックベッド」は最新コンピュータや超小型原子炉を搭載している訳でもなく、リクライニングと移動式ディスプレーを備えているだけです。

機能的に「Z-001号機」に比較してきわめて原始的なのですが、現実に製品として現れてきたのには驚きです。これを開発している技術者の方にはぜひ一度『老人Z』を観て欲しいものです。そうすれば、いま望まれている介護ロボットの方向性がわかると思います。

できればネーミングも「Z-001号機」で。


老人Z
SUDAREの部屋 2009年 9月25日

『老人Z』(1991年)当時たいへん気に入っていた近未来アニメでした。

 


晴子さんもらしちゃったよ~。きもちわるいよ~

古いアパートに住む寝たきり老人、高沢喜十郎の「晴子さんもらしちゃったよ~。きもちわるいよ~」と厚生省(現厚生労働省)の役人の寺田卓の「厚生省をなめんなよ。」の台詞が記憶に強く残って、結局DVDを手に入れて、今でも観ています。

ときどき不思議に思うのは、何度観ても飽きない作品には、アニメが多いということです。店先で映画 DVD のタイトルを眺めていても、これ何度見るかなと考えてしまうと、手を引っ込めてしまう作品が多いのです。

 


老人介護がリアル感を増している。

初めてこのアニメを見たとき、はっきり言って老人介護に対する実感はありませんでした。

それから18年後、自分を含め、周りを見れば 80 を超えた親を抱えた友人ばかりで、現実に「Z-001号機」のような最新型介護ロボットがあればと思う場面が増えてきました。その意味で近未来を予知していたこの作品はやはり「すごい」と感心しきりです。

ただ、この部分は本題ではなく、本来は『2001年宇宙の旅』から脈々と受け継がれている「コンピュータの進化とその意識」がテーマと思うのですが、CPUの構造に劇的変化はなく、ワキである「老人介護」がリアル感を増してきたのは、時代というものでしょうか。

自立生活を支援するベッド型ロボット「ロボティックベッド」を開発

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