緑色の太陽

最近気に入っている「ニューエイジ音楽」のグループに「Green Sun」があります。 …

グリーン・サン

まずは一曲。ちょっとした宇宙旅行気分をお楽しみください。さっぱりとして涼やかですよ。


Green Sun Space Traveler The Ultimate New Age Chillout,EasyListening,Relaxing Music In The World
グリーン・サン(この曲の無償ダウンロードできます。)

宇宙規模の3D

ところで音楽もさることながら、気になったのはそのグループ名称の「Green Sun」。

最近、「3Dムービー」や「3DTV」「3Dゲーム」と騒がしいのですが、そんなちまちました映像よりずっと大きなスケールのプロジェクトがあります。

それは「太陽観測衛星 STEREO」のサイト。

この衛星はAとBからなり、太陽フレアの3D観測をしています。まさに「グリーン・サン」の殿堂なのです。
STEREO

iPhone iPad用のApp「3D Sun」でも「STEREO」のニュースと手に入れることができます。

太陽は本当は何色?

やはり、緑色の太陽というのは魅力的ですね。

そして日頃、「真っ赤な太陽」なんてイメージを持っているのですが、本当にそんなのだろうか。という疑問も湧いてきました。

ものの見え方と色の見え方。

これは、人間は本当にすべてを認識できるのだろうかといった本質的なテーマを含んでるようです。

有名な言葉

人は自分の見たいものしか見ない。

“libenter homines id quod volunt credunt”

「人間は自分が信じたいことを喜んで信じるものだ。」
ジュリアス・シーザー

これは、人間は無意識のうちに情報を選択している。よくある話ですね。

生物的能力の壁

人類が進化していくうちに獲得された能力には、その重要性によって強弱がつけられています。

たとえば、色(= 電磁波)に対する反応。

動物は、自分の体の大きさを基準にして、餌や敵を識別できる程度の波長域の電磁波に感度を示すよう進化してきました。ですから人間には感知し易い色と知覚し難い色があります。

無彩色よりも有彩色、寒色系よりも暖色系のほうが色が人の注意を引きやすい。
赤や黄等暖色系の色および白色は実寸より物が大きく近くに見え、他の色より知覚し易い。
青や黒等の寒色系の色は実寸より物が小さく遠くに見える。
人間が暗闇で見え難い色は、茶・黒・青・紫、見え易い色は、黄・白・オレンジの順番。

ホワイトバランス

人間は物体色を様々な色温度下で見ることによって正しい色を経験的に推測し、記憶上で補完合成してしまいます。ところが機械はそれができません。ですから人間の見た印象に近づけるために、ホワイトバランスという白色を正確に白く映し出すように補正する機能が必要となります。

この「ホワイトバランス」というものに初めてであったのは、1983年に「ベータムービー(BMC-100)」を手に入れた時です。

正確な色を記録するためには、写す場所に白い紙を置いて、ホワイトバランススイッチを押す作業がありました。解説書にはその理由が書いてあるわけでもなく、いきなり「ホワイトバランス」と言う単語と方法が書いてあっただけでしたので、何でこんな面倒な作業が要るのか不思議でしたが、撮影した結果を見れば確かに必要だったのです。

このとき、人間が見ているものが必ずしも本当とは限らないことに気づかされました。

「ベータムービー」1983(BMC-100)

太陽光線のスペクトラムの分布

電磁波は波長が短いものほど散乱されやすく、長いものの方が散乱されにくい。

「レイリー散乱(Rayleigh scattering)」という数式があるですが、これが朝焼け・青空・夕焼けの空の色の変化の理由を説明しています。

結果、波長の短い青は赤よりも多く散乱される。「夕焼け」・「朝焼け」は太陽と観測者の間に大気の存在する距離が日中と比べて長くなり、散乱を受けにくい赤色が届くことによる。一方で、日中には波長が短い青が観測者の方に散乱されることにより、空全体が青く見える。

つまり、地上と宇宙区間では太陽光のスペクトラム自体にも違いがあり、本来もっと青緑成分が多いことが分かります。

ということで、いろいろ考えた末「Green Sun」もあり。というところに落ち着きました。

太陽の色は「イエロー」

子供たちの描く絵に登場する太陽の色は、圧倒的に「イエロー」で、次がオレンジ、「赤」は少数派のようです。確かに素直に太陽を見てみると「白っぽい黄色」に見えないでもありませんね。そして月は「白」あるいは「銀」。では国旗の赤い丸い部分は、何なのでしょう。

日本人の古代信仰として古神道では自然崇拝・精霊崇拝(アニミズム)を内包しており、特に農耕や漁労において太陽を信仰の対象としてきました。聖徳太子の「日出処天子…」で始まる手紙。「日本」(日ノ本)という国名。とくに新しい一日の始まりである「日が昇る」という現象を大切にしていたことがうかがわれます。そして日の出の太陽は赤色。

さすがに、日没を国旗にしているお国はないようですが、どこかの政党のマークはデザインが微妙なので、どちらなのでしょう。

K についての俗説

今回の話題とは関係ないのですが、色彩関係の話題ついでに「K についての俗説」

印刷で利用する減法混色のCMYK表現について、CMYKは Cyan, Magenta, Yellow, Key plate なのだそうです。K を「blacK」と思っていましたが、この場合は、CMYbK と表記するとのこと。キー・プレート (key plate) とは画像の輪郭など細部を示すために用いられた印刷板のことであり、通常黒インクのみが用いられたそうです。

これって、色刷り版画の輪郭線を刷る版のことになるのでしょうか。

太陽をもしのぐ巨大フレア

それにしても宇宙のスケールは大きい。それを感じさせてくれる NASA で拾った画像。

EV Lacertae

2008年4月25日、トカゲ座の方向にある「EV Lacertae」という星から巨大な炎(フレア)が吹き上がりました。
その威力はなんと太陽の何千倍も強力だったとのこと。
太陽よりも明るいフレアが地球上で観測されたのはこれが初だそうです。

今日はこのあたりで。

広告