クラウドに対する大きな野望 その2_Apple

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その大きさは、MicrosoftやGoogle、Amazonが建設中の巨大建造物を凌ぐものです。

クラウドに対する大きな野望

Appleがノースカロライナ州メイデンで、MicrosoftやGoogle、Amazonが建設中の巨大建造物をも凌ぐ新データセンターの建設に着工しようとしているとの報道は、控えめに言っても、度肝を抜くものである。
さらに、Miller氏は「大きなデータセンターを建てる企業は、クラウドに対する大きな野望も抱いていることが多い」と付け加えた。

アップルの巨大データセンター建設–クラウド市場参入への布石か

最近では、勤務先のMac – MobileMe – iPhone – 自宅のMac の4つで「ブックマーク」「アドレスブック」「カレンダー」「ピクチャー」「メモ」データをシンクロするようになっています。

それがテキスト、映像、または音声であったとしても、思いついたとき記録して、クラウドサーバーにアップロードさえすれば、装置さえ有れば内容を確認できるわけです。怠け者のためのメモ魔変身システム、あるいは老化による健忘症対策システムといったところでしょうか。

このままでも確かに便利なのですが、何かもっと大きな流れが始まろうとしている予感がします。インターネットが一般に利用され始めた頃の感触と似ています。これを「ユビキタス」社会の到来と呼ぶかもしれませんが、その影響力をもっと大きな概念で捉える必要があり、日本風の解釈であるインターフェイス、環境、技術を念頭に置いたサービスの使い方といった表層的な捉え方は少々的外れな気がします。

ユビキタスという言葉は、ラテン語の宗教用語であり、「神はあまねく存在する」という意味である。

1991年に米ゼロックス(XEROX)社パロアルト研究所のMark Weiserが論文(The Computer for the 21st Century[1])に発表したのが最初といわれている。このとき彼は、ユビキタスという言葉の持つ『神の遍在』という意味を込めたわけではなかった[2]。究極のインタフェースの理念は、それが何台のコンピュータであるとか、どのように接続されているかといった事象とは別の概念であることを強調したのだった。後に『遍在』という言葉が独り歩きしてしまった。

日本では”ubiquitous”の英語の元の意味である「遍在する」という意味を離れ、インターフェイス、環境、技術を念頭に置いた使い方(例えば、ユビキタス社会など)が1990年代後半から2000年代初頭にかけてよく見られるようになった。2002年には「情報通信白書」などにもみられるようになり、一般にも広く浸透するようになった

ユビキタス(wikipedia)

ある意味、インターネットを基本にした新しいコンピュータの利用形態であるクラウドコンピューティングは、いわゆる ハードウエア、OS、アプリケーション、現在のインターネットの利用形態といった従来の概念を乗り越え、それらが複合化したネットワーク・コンピューティングであり、そこにはサービス提供側の信頼性の問題など、これまで考えられなかった規模の社会的影響のリスクを片方で抱えながら、進んでいくことでしょう。

iWork.com について

「MobileMe」の陰に隠れてあまり話題になっていませんが、今年の1月に発表されたのが「iWork.com」。

オフィススイート「iWork ’09」とともにAppleが提供を開始したオンライン文書共有サービスです。Google など、他のオンラインサービスとの違いは、アップロードした文書は、Webブラウザで閲覧できますが、編集機能はなく、内容の変更はローカルで行ういう形態です。このブログを書いている iWeb も同様に、オリジナルの編集は手元で行うようになっています。

ところが逆に、いままでオンラインサービスであった「HomePage」を中止してしまいました。

この一連の動きは、クラウドコンピューティングに対して逆行しているかも知れません。

当初なぜだろうと考えたのですが、例えば、現在のGoogle にはMicroSoft と同程度かそれ以下の信頼感しか持てません。やはり現在のクラウドサービス提供側の信頼性の問題に自分自身を含めた、現在の Apple の回答かもしれません。

iWork.com

データの安全性

最近の報道で、

なぜGoogle Voiceとその関連アプリを締め出したのかという質問に対しては、「締め出したと報道されているが、実際には現在まだ審査中の段階である。問題としているのは、このアプリがAppleのコアな携帯電話機能とインタフェースをGoogle Voice独自のものに置き換える可能性があることと、iPhoneの連絡先情報がGoogleのサーバに保管されることになるが、Googleからこれらのデータの安全性についての確約を得られていない点だ」と回答している。

Appleは「まだ審査中」と回答

要は、Apple は「データの安全性についてGoogle を信用していない。」ということです。

有望なGoogleの電話サービスであるGoogle Voiceを締め出すに決定に、ブロガーたちは激怒したそうですが、そんなことは大したことではありません。何故なら、電源を落としてしまえば、彼らは存在しないのですから。インターネットでの言論は所詮その程度のものです。

Google Voice の便利さよりも大切なのは、データの安全性だということです。

Apple の秘密主義についての批判をよく耳にします。しかし、この時代にこれだけ秘密主義を保てるということは、かなりのノウハウが必要とされます。そんな Apple が、データの安全性のために自前で新しいデータセンターの稼働を始めるのです。

このほうが、信頼という点で、よほど理にかなっている行動です。これが Apple がGoogle Voiceとその関連アプリを締め出した本当の動機のような気がします。

何故、ブロガーたちは怒るのでしょうか。

■ 必要なのは、やはり『ビジョン』。

クラウドコンピューティングはすでに、ビジネスモデルとして各企業が取り組んでいます。しかし、そこには「人間にとってのコンピューティング」といった視点は見つけることができません。「単にこれができるから商売のために作ってみた。」というスタイルには、共感できるビジョンを感じることができないからです。

人類にとっての最低限の善悪を区別せず、単なる金儲けの手段としての企業の動き。暴走する資本主義に巻き込まれたと被害者を装いながら、結局破綻するするしかない企業は、まるで原爆を開発した科学者のように、自分の企業が存続の危機に立たされるまで、「我は死なり、世界の破壊者なり」と語ることはないのでしょう。

その重要性に Apple はすでに気がついていて、クラウドコンピューティングにおける自分たちの「ビジョン」を描くために、そして未来を発明するために着々と準備を進めているようです。その一環が今回のデータセンターの建設なのでしょう。

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